ケロイドについて
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あきらめなくても大丈夫、 知っておきたい ケロイドの基礎知識
手術やケガ、帯状疱疹、帝王切開など ありとあらゆる傷口において発症する可能性がある「ケロイド」。一度発症すると自然に治ることはありませんが 適切な治療を続けることで確実に改善できます。詳しいお話を形成外科の福井先生に伺いました。
福井 剛志 医師
丁寧な説明が信頼を集める福井先生。 趣味は旅行で「行ったことがない場所を 訪ねるのが好きなんです」。観光以外に も地元のローカルな動物園を訪ねるな ど、ちょっと意外な一面も。
教えてドクターQ&A
ケロイドを発症しやすい人や、 ケロイドができやすい部位について教えてください。
ケロイドの発症には個人の体質が強く関係し、家族にケロイド発症の経験者がいる場合は注意が必要です。できやすいの は「前胸部」「肩から背中の上部」「肘」「膝」「下腹部」など、皮膚に強い“引っ張る力”がかかる部位です。また“引っ張る力”が加わらない唯一の例外として挙げられるのが「耳」。ピアス穴の化膿や金属アレルギーによる慢性的な炎症にケロイド体質が重なると 重症化しやすく、大きく膨らむことがあります。
日常生活の中でケガをしてしまった時、きれいに 治すにはどのようなことを気をつけたらよいでしょう。
とにかくしっかり洗うことです。受傷直後に汚れや異物を除去するのはもちろんですが、受診後も毎日自宅の水道水と石 鹸で洗って清潔に保てば、薬の成分もしっかり行き届き早く治ります。なお、湿潤療法をうたった市販の貼り薬は正しく使えば優れた効果を発揮しますが、汚れや細菌が残った状態で密閉すると、傷口で菌が急激に増殖して入院が必要になるほど重症化する危険があります。素人目で判断せず、まずは一度よく洗った上で皮膚科などの専門医に診てもらい、使用してよいか確認すると安心です。
意外と知らない「ケロイド」 普通の傷跡とどう違う?
ケロイドとは、皮膚の真皮で過剰 な炎症が続いて生じる疾患のことです。
手術やケガなどでできた傷は、治癒の過程において一時的な炎症反応として赤みや腫れ、かゆみが起こります。通常、こうした炎症は時間とと もにおさまり、徐々に平らで白い傷 跡に変わっていくのですが、中には炎症が治らず、慢性的に残り続けることがあります。皮膚の下で傷を治そうとする免疫細胞が過剰に働き、 コラーゲンが作られ続けることで皮膚が大きく盛り上がり、やがてその膨らみはもとの傷の範囲を超えて広 がり、時には強い痛みやかゆみを引き起こします。こうした状態がケロイドです。
手術やケガなどでできた傷は、治癒の過程において一時的な炎症反応として赤みや腫れ、かゆみが起こります。通常、こうした炎症は時間とと もにおさまり、徐々に平らで白い傷 跡に変わっていくのですが、中には炎症が治らず、慢性的に残り続けることがあります。皮膚の下で傷を治そうとする免疫細胞が過剰に働き、 コラーゲンが作られ続けることで皮膚が大きく盛り上がり、やがてその膨らみはもとの傷の範囲を超えて広 がり、時には強い痛みやかゆみを引き起こします。こうした状態がケロイドです。
薬による保存的治療が基本、重い症状には注射が有効
治療は、体に負担の少ない保存的治療が優先されます。まず抗アレルギー薬などの内服薬で不快な痛みやかゆみを抑え、同時にステロイドを用いた外用薬や貼付薬を投与して直接炎症を抑えていきます。効果が出るには数ヶ月から半年、あるいはそれ以上の期間が必要ですが、続けることで確実な効果が期待できます。
また、範囲が広い場合や症状がひどい場合に選択されるのがステロイドの局所注射です。成分をケロイド の組織内に直接打ち込むため高い効果が期待できますが、注射の際に強い痛みを伴うこと、また打ちすぎると生理不順など内分泌系の副作用が出る恐れがあることから、患者さんの意向を聞きながら決めていきます。
そのほか補助的な方法として、患部をシリコンシートで覆って固定・圧迫する圧迫療法もありますが、現在はステロイド貼付薬の進化もあり、剥がれやすさや見た目の煩わしさからメインで行われることは少な くなっています。
また、範囲が広い場合や症状がひどい場合に選択されるのがステロイドの局所注射です。成分をケロイド の組織内に直接打ち込むため高い効果が期待できますが、注射の際に強い痛みを伴うこと、また打ちすぎると生理不順など内分泌系の副作用が出る恐れがあることから、患者さんの意向を聞きながら決めていきます。
そのほか補助的な方法として、患部をシリコンシートで覆って固定・圧迫する圧迫療法もありますが、現在はステロイド貼付薬の進化もあり、剥がれやすさや見た目の煩わしさからメインで行われることは少な くなっています。
手術治療では特殊な縫合でケロイドの再発を抑制
ケロイドが大きすぎたり目立つ場所にあって日常生活に支障をきたしている場合や、保存的治療で十分な改善が見られない場合には、手術による治療が検討されます。
ケロイドの場合、ただ単に患部を切除して縫い合わせるだけでは、手術痕自体が新しい傷となってケロイ ドが再発するリスクがあります。ケロイドの手術では、患部をきれいに 切除・摘出したのち、切除した新しい傷から再発を起こさせないための特殊な縫合法を行い、さらに再発率を極力下げるために、数日以内に放射線照射治療を行います。そして術後もしばらくの間は皮膚を引っ張る力から守るための専用固定テープを貼り、予防を実践し続けながら定期的に通院を続け、慎重に経過を観察していきます。
ケロイドは自然に治ることはありませんが、適切な治療を行うことで、 確実に改善できます。お悩みの方は一人で抱え込まず、まずは形成外科へ気軽にご相談ください。
ケロイドの場合、ただ単に患部を切除して縫い合わせるだけでは、手術痕自体が新しい傷となってケロイ ドが再発するリスクがあります。ケロイドの手術では、患部をきれいに 切除・摘出したのち、切除した新しい傷から再発を起こさせないための特殊な縫合法を行い、さらに再発率を極力下げるために、数日以内に放射線照射治療を行います。そして術後もしばらくの間は皮膚を引っ張る力から守るための専用固定テープを貼り、予防を実践し続けながら定期的に通院を続け、慎重に経過を観察していきます。
ケロイドは自然に治ることはありませんが、適切な治療を行うことで、 確実に改善できます。お悩みの方は一人で抱え込まず、まずは形成外科へ気軽にご相談ください。
