慢性閉塞性肺疾患について
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早期発見と自己管理がカギ!慢性閉塞性肺疾患
喫煙などで肺の空気の通りが悪くなり、
息切れなどが起こりやすくなる慢性閉塞性肺疾患(COPD)。
加齢に伴って多くみられる病気ですが、
早期に治療をスタートすることで将来の生活の質を維持できます。
詳しいお話を呼吸器内科の森田先生に伺います。
森田 雅子 医師
生まれも育ちも静岡市、生粋の地元っ子の森田先生。趣味は温泉旅行、家族とのんびりくつろぎながらおいしい食事とお湯を楽しむ時間が何よりのリフレッシュ。「最近では稲取温泉の銀水荘がよかったです」
教えてドクターQ&A
呼吸機能検査ではどんなことを行うのですか。
呼吸機能検査(スパイロメトリー)とは、息を大きく吸ったり吐いたりして肺の機能を調べる検査のこと。安静呼吸と努力呼吸を測定することで、肺活量(肺に出し入れできる空気の量)と1秒率(気管支のせまさの目安)を算出し、呼吸器の健康状態を調べます。
検査は数分から10数分と短時間で終わり、痛みを伴うこともありません。風邪をひいたあとも咳や痰がなかなかおさまらない、息切れが多くなったと感じるようであれば、かかりつけの先生に相談してみるといいでしょう。
検査は数分から10数分と短時間で終わり、痛みを伴うこともありません。風邪をひいたあとも咳や痰がなかなかおさまらない、息切れが多くなったと感じるようであれば、かかりつけの先生に相談してみるといいでしょう。
薬物治療ではどんなことを行うのですか。
気道を広げて息苦しさを和らげるための気管支拡張薬の吸入が中心。薬にはさまざまな種類のものがあり、それぞれの患者さんの併存症やライフスタイルに合ったものを選択していきます。吸入薬が初めての場合は使い方に心配があるかもしれませんが、当院では薬局と連携して指導を行っていますから、安心して治療をスタートできます。このほか症状が重い場合は必要に応じて炎症を抑えるための吸入ステロイドが併用されたり、薬剤の管理や吸入が困難な高齢の患者さんなどには貼付薬を使用することもあります。
初期段階では気づきにくい慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、喫煙や受動喫煙、また粉じんなどの有害物質を長く吸い続けることで起こる肺の疾患のこと。肺胞壁が壊れて弾力を失う肺気腫や、気管支の炎症により気道が狭まり、息をうまく吐き出しにくくなるといった症状が現れます(図1)。症状が進行すると、歩いたり坂道や階段を昇ったりするだけで息切れが起こるようになり、増悪すれば日常的な動作を行うのが難しくなったり、安静時でも息切れを起こすことも。日本国内では推定530万人、40歳以上の人であれば12人に一人患者さんがいると推定される、意外と身近な病気です。
残念ながら一度壊れた肺は元に戻りません。早く見つけて進行を抑えたいのですが、初期段階では軽い咳や痰が出るだけなど、目立った症状がないため「歳のせいか」「運動不足かな」などと見過ごされがちです。
残念ながら一度壊れた肺は元に戻りません。早く見つけて進行を抑えたいのですが、初期段階では軽い咳や痰が出るだけなど、目立った症状がないため「歳のせいか」「運動不足かな」などと見過ごされがちです。
正しい知識と自己管理で症状の進行を抑える
COPDの進行を抑えるために大切なのがセルフマネジメント。COPDという病気を正しく理解し、生活習慣を改めることが出発点です。
喫煙習慣のある人は、まずタバコをやめること。そして、息苦しさを和らげて病気の進行を防ぐために、気管支拡張薬の吸入を中心とした薬物治療を行います(右ページQ&A)。
COPDでは息切れの不安から体を動かさなくなる患者さんも見られるのですが、運動不足によって筋力や持久力が落ちて、食欲も低下、そのせいで軽い運動でも息が切れるようになったりと悪循環に陥ることも。日常生活では家事など無理のない範囲で体を動かし、筋力を維持するよう心がけましょう。
またCOPDは感染症をきっかけに症状が急に重くなることがあり、重症になると命に関わることがあります。手洗い・うがいの習慣づけや、インフルエンザや肺炎球菌、RSウイルスなどはワクチン接種によって予防することも、自分でできる大切な対策です。
喫煙習慣のある人は、まずタバコをやめること。そして、息苦しさを和らげて病気の進行を防ぐために、気管支拡張薬の吸入を中心とした薬物治療を行います(右ページQ&A)。
COPDでは息切れの不安から体を動かさなくなる患者さんも見られるのですが、運動不足によって筋力や持久力が落ちて、食欲も低下、そのせいで軽い運動でも息が切れるようになったりと悪循環に陥ることも。日常生活では家事など無理のない範囲で体を動かし、筋力を維持するよう心がけましょう。
またCOPDは感染症をきっかけに症状が急に重くなることがあり、重症になると命に関わることがあります。手洗い・うがいの習慣づけや、インフルエンザや肺炎球菌、RSウイルスなどはワクチン接種によって予防することも、自分でできる大切な対策です。
過去に喫煙歴がある人は積極的な呼吸機能検査を
前述したように、COPDは症状が進む前に治療をスタートするのが最も大事。70代・80代での生活の質の低下を防ぐためにも、また本人だけでなく家族の負担軽減のためにも積極的に検査を受けていただきたいです。
当院健診センターでは人間ドックで呼吸機能検査を受けられますし、検査で異常が見つかれば呼吸器内科で詳しい検査や治療を受けることもできます。またCOPD以外の呼吸器の病気があった場合も早期発見できます。
特に過去に長期間の喫煙歴がある方や喫煙本数の多い方、家族にCOPDの方がいる方は、40歳を過ぎたら特定検診を受ける際にもオプションで呼吸機能検査を加えるなど、積極的に検査を受けることをお勧めします。
当院健診センターでは人間ドックで呼吸機能検査を受けられますし、検査で異常が見つかれば呼吸器内科で詳しい検査や治療を受けることもできます。またCOPD以外の呼吸器の病気があった場合も早期発見できます。
特に過去に長期間の喫煙歴がある方や喫煙本数の多い方、家族にCOPDの方がいる方は、40歳を過ぎたら特定検診を受ける際にもオプションで呼吸機能検査を加えるなど、積極的に検査を受けることをお勧めします。
