しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

しずおか日赤メールマガジン第240号

2025年7月31日

連日猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
熱中症対策を万全に、どうぞご自愛ください。
今年は「大阪・関西万博」が開催中ですね。未来社会の実験場として、世界中から注目を集めています。
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、最新技術や文化が融合した展示が目白押し。
8月はお盆休みもあり、訪れる予定がある方も多いのではないでしょうか。
暑さにも負けない熱気に包まれた8月、皆様にとって健やかで充実したひと月となりますように。
それでは、メールマガジン第240号をお届けいたします。
引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

心不全

患者さん・家族を含めたチーム医療で心不全パンデミックに立ち向かう

循環器内科 松成 政良 副部長

生まれは長崎、育ちは静岡。浜松赤十字病院などを経て、
2021年より当院着任。
忙しい毎日の中、家庭では2児の良きパパとしてお子さん
の習い事の送迎もこなしているそう。
スポーツ大好きファミリーの大黒柱です。
先月に引き続き、循環器内科 松成医師に教えていただきます。
高齢者急増で懸念が広がる心不全パンデミック
新聞やメディアなどで、最近「心不全」という言葉を目にする機会が増えてきました。
心不全とは、心筋梗塞や不整脈、弁膜症、心筋症などの疾患により心臓のポンプ機能が低下し、肺や全身に水が溜まって息切れやむくみなどの症状が現れ、生活の質に大きな影響を及ぼす心臓病の最終的な状態を指します。最終病態であるため完治は難しく、ポンプ機能を改善する治療を行いながら、心不全とうまく付き合っていく必要があります。
日本では人口が減少する一方で、65歳以上の高齢者の割合は増加しており、それに伴い心不全の患者数も急増。今後もさらに増えると推定されています(下の図1)。これがいわゆる「心不全パンデミック」です。入院医療が必要な高齢の心不全患者さんが増えることで、病院の対応が困難になったり、医療費の増大といった社会的課題に発展する可能性もあります。心不全はもはや他人事ではなく、私たちの身近な問題となってきています。

心不全との向き合い方をチーム体制でサポート
心不全と向き合うには、薬による治療に加えて、水分や塩分の制限、体重管理など日常生活での注意や努力も欠かせません。そこで当院では、入院中に正しい知識を身につけていただくため、患者さんやご家族に「心不全手帳」をお渡しし、看護師や薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士などが連携するチーム医療体制を整えています。また「心不全パス」と呼ばれる電子カルテ上の共通ツールを活用し、どのスタッフが関わっても医療の質が保てるよう取り組んでいます。

再発を防ぐ努力と共に人生観を見つめ直す機会を
心不全は入退院を繰り返すほど生活の質や寿命が低下することがわかっています。そのため、退院後も学びを生かし、心不全手帳を活用しながら、患者さんと医療者が共に注意と努力を重ねることで、再入院を防ぎ、より良く心不全と付き合えるよう努めています。
ただ、どれほど注意や努力をしても、入退院を繰り返し、命を落とす場合もあります。そこで心不全と診断された時点から、自身の人生観や価値観を見つめ直し、今後どのように生きたいかをご家族で話し合う「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」の実施についても積極的に呼びかけています。

第5回市民公開講座開催のご案内

3病院の医師が身近な医療の話題をお届け

毎回好評をいただいている市民公開講座。今回は当院ならびに、当院と共に地域医療を担う静岡市立静岡病院、静岡厚生病院の3病院の医師による講演をお送りします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
◆講演1
負担の少ない心臓弁膜症の手術 ~カテーテル治療でより簡単に、より体にやさしく
静岡市立静岡病院 循環器内科 大西 芽衣医師

◆講演2
静岡から考える女性の健康支援 ~漢方医学の立場から
JA静岡厚生連静岡厚生病院 副院長(産婦人科) 中山 毅医師

◆講演3
それって本当に老眼? ~もう大丈夫。老眼、白内障、緑内障がよくわかるおはなし
静岡赤十字病院 眼科 副部長 松岡 貴大

日時:2025年9月26日(金)14:00~16:00 (開場13:30)
会場:札の辻クロスホール 静岡市葵区呉服町1-30 札の辻クロス6階(伊勢丹向かえ)
参加費:無料
定員:先着150名
お問い合わせ:054-254-4311(代表) 総務企画課 市民公開講座担当

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