しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

しずおか日赤メールマガジン第238号

2025年5月30日

皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日の母の日、カーネーションと並んで紫陽花をよく見かけました。白い大輪のタイプ、ワインレッドの深い色が神秘的なタイプ、グリーンに少し淡いピンクが入っているクラシックタイプ。ひとくくりに紫陽花といっても品種が数千種にもなるそうです。
長雨の中でも、凛として咲いている紫陽花を見るのが楽しみです。いろいろな色がある紫陽花。
花の色は、土のpH値で決まります。日本では酸性の土が多いため青色紫陽花が多く、雨が少ないヨーロッパではアルカリ性のため赤色の花をつけます。土や肥料を工夫して自分好みの色に育てるのも楽しみのひとつかもしれません。曇りで肌寒い日、蒸して暑い日もありますので、みなさまお身体ご自愛ください。
それでは、メールマガジン第238号をお届けいたします。引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

肺がん治療

区域切除やロボット支援下手術、より低侵襲化が進む肺がんの外科治療

先月に引き続き、呼吸器外科 早川貴光医師に教えていただきます。
呼吸機能を損なうことなくがんを切除できる縮小手術

比較的早期の肺がんに対して、選択肢のひとつとなるのが手術治療。ここ数年で肺がんに対する手術は大きく変化していて、代表的なものに縮小手術と低侵襲手術が挙げられます。
縮小手術とは、肺の切除範囲を従来よりも小さくした手術のこと。
人間の肺は、右肺は3つ、左肺は2つの大きな部屋(肺葉)に分かれていて、以前はこの大きな部屋を丸ごと摘出する肺葉切除が標準手術とされていました。しかし、国内で行われた大規模臨床試験の結果として、3センチ以下の肺がんに対しては大きな部屋の中のいくつかの小部屋だけを切除する区域切除が2年前より標準手術に加わっています(図2)。
区域切除は肺葉切除と比べて手術はやや複雑になりますが、肺がんの治る確率を落とすことなく呼吸機能を温存できるという利点があります。区域切除が行えるかどうかは、がんの大きさや位置、性質によりますが、術後の生活をよりよいものにするため、当院では適応がある場合は積極的に区域切除を提案しています。


手術支援ロボットの登場で負担の少ない手術が可能に

一方低侵襲手術は、手術の創(傷あと)ひとつひとつを小さくして身体への負担を軽減した手術のこと。特に近年手術の低侵襲化を後押ししているのが、全国で普及しつつある手術支援ロボットです。
手術支援ロボットは当院にも昨年導入され、すでに婦人科や泌尿器科領域でロボット支援下手術を行なっており、呼吸器外科でも導入の準備を進めています。
呼吸器外科でロボット支援下手術の対象となる疾患は、肺がんを含む肺腫瘍と胸腺腫などの縦隔腫瘍です。従来行われてきた胸腔鏡補助下手術や胸腔鏡下手術も、身体への負担は比較的少ないものですが、これらに加えて治療の選択肢が増えることは患者さんにとっても医療者側にとってもメリットが大きいと考えます。

当院ではこのように、より安全で低侵襲な手術を提供できるよう努力しています。私個人が目指すのは、患者さんにとってわかりやすい医療です。難しい専門用語はなるべくかみ砕いて、内容はぼやけないようにはっきりと、理解しやすい病状説明を心掛けています。胸部の異常を指摘されたときは、ぜひ当院にご相談ください。

ANAグループより「すずらんのしおり」を患者さんのもとへ

5月20日(火)、ANAグループ(全日本空輸株式会社)から当院に入院されている患者さんへ、爽やかなすずらんの香りがする「しおり」とすずらんの切り花が届きました。ANA客室乗務員の方から直接、患者さんにしおりを手渡しする贈呈式が行われました。受け取った患者さんは、どの方も非常に嬉しそうで、「入院中の励みなります。温かい気持ちになりました。」と感想をいただきました。当院へのこの活動は、富士山静岡空港開港から始まり、今年で17回目を迎えています。

“再び幸せが訪れる”という花言葉を持つ「すずらんのしおり」は入院されている患者さん一人一人の手元にお届けいたしました。すずらんの切り花は、総合案内で外来患者さんを中心に楽しんでいただいています。
すずらんの清楚でさわやかな香りとANAグループの職員の方々がしおりに込めたメッセージが回復への励みになりますように。
こちらの行事は、1956年から続くANAグループの伝統的な活動のひとつで毎年すずらんの季節である5月頃、日本赤十字社51関連施設で行われています。

そして今年は、栄養課が患者さんに提供しているお食事を「ANAすずらん行事」にからめて提供いたしました。”ひこうきゼリー”が患者さんに大変好評でした。  
栄養課の行事食についてはこちらでご紹介していますのでどうぞ。
 

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