内科(総合)

診療方針・理念

医学の進歩とともに、医療の現場も臓器別専門科による高度医療の提供が主体の時代となっています。もはや内科という専門はないという声すら聞かれることもあります。しかし、高度医療が進み、誰もが複数の病気を抱えながら生活していくことが当然となった今こそ、疾患単位ではなく人間単位で考えるという、いわゆる“主治医機能”の重要性が見直されてきています。
そんな中で、当院総合内科は主治医を必要とする、複数の病気を抱えている方、原因不明の症状所見がある方、問題が複雑に絡み合い把握に難航するような方の診療を中心に行っております。
総合内科では、患者さんに詳しく問診し、全身の診察を系統立てて行い、医学的なすべての問題を正しく把握することが診療の第一歩と考えております。そして、科学的根拠と患者さんの要望を調和させて、一人一人の病気と人生事情に適合した診療をすすめていきます。

対象疾患

  • 原因不明の病状がある方
  • 複数の病気を抱えている方

診療内容

患者さん全体に正面から向き合い、絡み合った病態、人間性を理解したうえで、到達可能で望ましい目標設定をして、EBMに基づいた治療を行っています。
総合プロブレム方式に基づいた内科学診療を行っております。
病棟は初期研修医・後期研修医・指導医の屋根瓦方式の診療体制です。

診療実績

令和元年度治療実績

総合内科疾患内訳

  • 肺炎:161例
  • 軟部組織感染症:34例
  • 心不全:124例
  • 腎盂腎炎:37例
  • その他の感染症:95例
  • 間質性肺炎:6例
  • 消化器感染症:32例
  • 糖尿病:28例

定例カンファレンス

当科では日常診療方式に、”総合プロブレム方式”を採用しております。”総合プロブレム方式”は内科学診療を実践するための診療形式です。
なお、スタッフ及び研修医の理解を深めるために、年に6回創始者である栗本秀彦先生をお招きして、”栗本カンファレンス”を開催しております。カンファレンスでは、栗本先生による講義と症例カンファレンスを行っております。講義では、”総合プロブレム方式”の基本に通じる物事の捉え方について、毎回趣向を変えて御講義頂いております。興味のある方はぜひ以下の栗本先生講義資料をご覧ください。(なお、栗本カンファレンスは外部からの参加も可能です。)