診療内容

診療方針・理念

この病気の多くは、発熱、体重減少、全身倦怠感、リンパ節腫脹などの全身症状の他、関節症状や皮膚症状なども伴うことがあります。病気の重症度には、個人差が非常に多く、日常生活にほとんど支障がない患者さんから、入院生活が必要となる患者さんまで様々です。当科では、このような患者さんに対して、院内の他科との協力も得て、早期診断・早期治療に努めております。

対象疾患

リウマチ性・膠原病疾患全般

関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、結節性多発動脈炎、が含まれ、これらを「古典的膠原病」と呼んでいます。また、「膠原病類縁疾患」として、シェーグレン症候群、ベーチェット病、血管炎症候群、成人発症スティル病、リウマチ性多発筋痛症、再発性多発性軟骨炎などがあげられます。

診療内容

関節リウマチに関しては早期に積極的に治療することが推奨されております。メトトレキサートを中心とした抗リウマチ薬をまず使用し、その効果が乏しい患者さんには抗リウマチ薬の併用、あるいは生物学的製剤やJAK阻害薬の追加などが行われます。また、全身性エリテマトーデスではステロイド、免疫抑制薬以外にベリムマブという生物学的製剤が使用可能となりました。他のリウマチ性疾患も含めて、その治療は以前と比べて飛躍的に進歩していると言えます。

診療実績

令和元年度の診療実績

外来診療

延べ外来患者数 8,151人 紹介患者369人(紹介率105.1%) 逆紹介率79.1%
 

入院診療

入院実患者 175人 延べ入院患者数 3,532人
関節リウマチ28人、強皮症6人、全身性エリテマトーデス14人、皮膚筋炎10人、シェーグレン症候群3人、結節性多発動脈炎3人、リウマチ性多発筋痛12人など