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しずおか日赤メールマガジン第220号

2023年11月28日

寒さも少しずつ厳しくなり、冬の訪れを感じる頃となりました。
クリスマスが近くなると、よく見かけるポインセチア。寒さに強いイメージがありますが、実は寒さには弱く、原産地はメキシコなどの中南米とのこと。冬は室内の日当たりのよい場所が適しているそうです。花のように色づく部分は苞(ほう)、苞葉(ほうよう)と呼ばれ、花は中央の黄色い粒の部分です。鮮やかな赤やピンクがクリスマスシーズンをより華やかにしてくれますね。
それでは、メールマガジン第220号をお届けいたします。引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

整形外科での外来治療

先月号に引き続き整形外科、四肢関節再建センター 雨宮医師に教えていただきます

導入が進む整形エコー、レントゲンとどう違う?

医療現場では様々な装置が活躍していますが、なかでも重要な役割を果たしている装置のひとつがエコー(超音波診断装置)。エコーと聞いて多くの方が想像するのは、消化器内科や循環器科、あるいは妊婦さんのお腹の赤ちゃんの様子を確認するエコー検査などではないでしょうか。中には「整形外科でエコー?」と不思議に感じる人もいるかもしれません。
整形外科のエコーは「整形エコー」「表在エコー」と呼ばれ、手や足などの浅い組織(皮膚から骨までの間の組織)を見るためのもの。広く普及するようになったのはここ10数年で、現在は外来における診断や治療など、様々なシーンでこの整形エコーが活躍しています。
子どもの頃、運動中にケガをして、コーチに「骨が折れていないか診てもらってきなさい」といわれて整形外科に向かったことはありませんか。以前の整形外科では、痛みのある部位をレントゲンで撮影し、問診や徒手検査とあわせて治療方針を決定するのが一般的でした。
確かにレントゲン撮影は骨の状態は見やすいのですが、筋肉や靭帯など軟部組織の状態は評価しづらい。筋肉や靭帯の病気が疑われる場合はあらためて予約を取り、CTやMRIによる検査をしなくてはなりませんでした。

多くの情報を迅速に確認、スムーズな診断が可能

こうした状況を一変させたのが整形エコー。整形エコーでは骨だけではなく、靭帯や腱の損傷・断裂の状態、関節の炎症の状態まで、一度に確認することができます。
またレントゲンによる撮影が静止画であるのに対し、整形エコーでは患者さんの体の動きを伴いながら、リアルタイムで組織の様子を診ることが可能。多くの情報が迅速に得られるようになり、靭帯や腱の損傷、肉離れといった疾患も、即日評価ができるケースが増えてきました。
整形エコーは、外来での診断から治療、経過観察、予防的リハビリまで、あらゆるフェーズで有用です(※前号Q&A参照)。特に体の中の状態や変化の様子について、画像を使って患者さんとイメージを共有できるのは大きなメリット。例えば靭帯などが切れてしまい安静が必要な時、ただじっとしているのはつらいもの。でも、組織が徐々に繋がっていく様子を目で見て確認できれば安心できますよね。整形エコーの画像が治療のモチベーションにつながるという声は、多くの患者さんから聞かれています。
当院でも整形外科に専用エコーを常備し、迅速な診断・治療に役立てています。また医療技術の発展とともにデバイスやディスプレイも進化、整形エコーに関する医療者向けセミナーも多く開かれ、クリニックにおいても急速な拡がりを見せているところです。
治療をより効果的なものとするために、エコーの導入が進んでいることが伝わったでしょうか。  
待ち時間などご負担をおかけしていますが、わからないことや不安なことがあれば、当院の四肢関節再建センターにぜひご相談ください。

NHK海外たすけあい募金始まります!

12月1日~12月25日は日本赤十字社とNHKが共同で行っている「NHK海外たすけあい」募金運動が始まります。日本も震災で苦しい時は世界の国々から多くの支援を受けてきました。
8月に発生したハワイ州マウイ島での火災、9・10月にはリビア洪水、モロッコ地震、アフガニスタン地震、そして現在激しい状況が続いているイスラエル・ガザ人道危機と世界は未曾有の自然災害、紛争に見舞われています。
日本赤十字社は皆さまからお寄せいただいた募金を救援金として支援活動を行っております。
海外で紛争・災害・病気で苦しむ人々を支援するため、何卒ご理解、ご協力の程、宜しくお願いいたします。
日本赤十字社こちらまで

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