しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

第189号 令和3年05月01日発行

2021年5月1日

新緑がさわやかな空気を運んでくる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
5月5日はこどもの日。例年なら多くのイベントで賑わう日ですが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令などにより、今年のゴールデンウイークも行動を慎んで感染防止に努めることとなりました。子どもたちの健やかな成長とともに、いろいろな体験をのびのびさせてあげられる環境が早くもどってくることを願います。
それではメールマガジン189号をお届け致します。

これまで見逃されてきた「椎間孔狭窄」という疾患

前号に引き続き椎間孔狭窄について、整形外科 篠崎副部長にお話しいただきます

つらい腰痛や下肢痛、しびれを起こす疾患としてしばしば耳にするのが、飛び出した椎間板が神経を圧迫する「椎間板ヘルニア」や、加齢とともに脊柱管が狭くなる「脊柱管狭窄症」。どちらも一度は聞いたことがある言葉ですよね。
では、「椎間孔狭窄」という疾患についてはいかがでしょうか。整形外科医でもその存在を知らない、治療経験がない医師もいますし、あるいはその存在に懐疑的な医師もいます。
人間の腰椎は5つの椎骨により構成されており、椎骨の中心にあるのが脊柱管、椎骨と椎骨の間にある外側の“スキマ”が椎間孔です。脊柱管を通る神経の本幹から枝分かれした神経は、椎間孔を通って下肢につながっていくのですが、加齢とともにこの椎間孔が狭くなり、中を通る神経の枝を圧迫して痛みやしびれを起こすのが椎間孔狭窄です(図)。
椎間孔狭窄は脊柱管狭窄症とは全く異なる疾患なのですが、かつては画像による診断が難しかったこともあり、ほとんど注目されてきませんでした。当院ではこの疾患の存在にいち早く気づき、10年ほど前から診断法や治療法を研究し、整形外科学会でも報告してきました。加齢に伴う腰椎疾患の約10%を占めるとも報告されており、その見逃しや脊柱管狭窄症との誤認が手術後の症状残存の一因になることもわかってきています。

専門医の確実な初期診断、適切な治療が重要

脊柱管狭窄症に特徴的な症状として間欠跛行(かんけつはこう)が挙げられます。間欠跛行とは、しばらく歩くと下肢痛やしびれが出て歩行困難となりますが、少し休むと軽快し再び歩けるようになるというもの。これに対して椎間孔狭窄では、歩行をはじめた時からすでに下肢痛やしびれが出現することが多いです。また激しい痛みが伴うことが多いことなども特徴です。しかし実際には、脊柱管狭窄症と椎間孔狭窄の両方が同時に発生するような場合もあり、症状だけから見分けるのは困難です。またMRIなどで画像上狭窄が認められても痛みなどの症状が出ないケースもあり、さらに判断を難しくしています。
当院を受診される患者様の中には「他の病院で手術を受けたけれど痛みがとれない」「痛みがあるのにMRIで何もないと言われた」と話す方が少なくなく、そうした中に椎間孔狭窄が見逃されている症例が存在します。私たちは常にこの疾患を念頭におき、初期診断を確実に行うことで、適切な治療を提供できるよう心がけています。また当院では、脊椎手術後の患者さんひとりひとりが十分なフォローを受けられるよう、2020年4月に脊椎術後外来を開設。患者様が不安なく治療を受けられるよう、治療方針決定から手術後のアフターケアまで責任を持って行なっています。腰痛や下肢痛、しびれが続いてお悩みの方は、一度当院脊椎センターの受診をお勧めします。

園児による手作りの「こいのぼり」がとどきました!

静岡市葵区上伝馬にある保育園「小百合キンダーホーム」さんより、今年も園児による手作りの「こいのぼり」が届きました。
いただいた「こいのぼり」は、3号館3階の小児病棟のラウンジと2号館2階の小児科外来に飾られています。「げんきになってあそぼうね!」というメッセージとともに、園児の描いた可愛らしいイラストが、1枚ずつ「うろこ」になっています。見る人を笑顔にさせてくれますね。
小児病棟
小児外来

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