しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

第173号 令和2年01月01日発行

2020年1月1日

新年あけましておめでとうございます。厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今月3日は「ひとみの日」です。めがね・コンタクトレンズ業界が「1(ひと)3(み)」の語呂合わせにちなんで制定したそうです。若い世代を中心に利用者も増えている一方で、目に関するトラブルも増えてきているとのこと。これを機にコンタクトレンズの正しい使い方や、眼鏡のケア方法などを再確認して、瞳を大事にしていきたいと改めて思いました。
本年も引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、メールマガジン第173号をお届けします。

自分のために、家族のために 認知症に強くなろう(1)

“人生100年時代”において避けては通れない大きな課題のひとつが「認知症」。
すべての人が発症する可能性の高い病気だからこそ正しく理解しておくことが大事です。
認知症専門医でもある、脳神経内科部長の小西医師にお話を伺いました。

脳神経内科 部長 小西 高志医師

趣味はラグビー。学生時代から魅せられた競技に現在はドクターとして医療面からサポート、マッチドクターとして試合に携わることも。「W杯をきっかけに、長男がラグビーに興味を持ってくれるようになりました」と笑顔で語ってくれました。
認知症の発症に、性別による差はありますか?
性別に関しては女性の発症率が明らかに多い。理由ははっきりしていませんが、脳の特性とも、ホルモンの影響ともいわれています。特に「アルツハイマー型認知症」は女性に多く発症し、逆に「前頭側頭型認知症」「血管性認知症」は男性に多く見られます。
認知症を予防するにはどうしたらいい?
残念ながら最大のリスクである加齢は避けようがありません。もちろん、「脳血管性認知症」の危険因子となる喫煙や頭部外傷に注意したり、糖尿病や高血圧など認知症に関わる病気に注意し、生活習慣の改善を心がることは対策としては有効なのですが、認知症発症を直接予防するというのは難しいことです。
ただ、1986年に始まった「修道女研究(Nun Study)」と呼ばれるアメリカの著名な認知症研究に興味深い報告があります。死後病理解剖された脳にアルツハイマー病の所見が認められた方のうち、1/4の方は、生前認知機能が正常に働いていたというのです。これには様々な要因が考えられますが、互いに存在を認め合う仲間がいたこと、また心に拠りどころとなる存在があり、精神的な安定を得られていたことも重要なのではないかと考えています。

災害救護訓練を実施しました

12月1日(日)、南海トラフを震源とする震度7の地震が発生し、建物崩壊の被害及び、津波被害が発生していると想定した大規模災害訓練を実施しました。なお、今回は静岡市地域防災訓練も同時に実施され、当院も災害拠点病院として活動しました。
8時30分、発災の訓練放送が流れると、各職場から多くの職員が1号館1階に設けられた災害対策本部に集合したのち、担当の部署に分かれて模擬患者の診療にあたりました。訓練では、災害対策本部を立ち上げ、模擬患者のトリアージ実施・各診療エリアの受け入れから連携など、一連の運用を確認しました。
次年度は静岡県内赤十字病院・支部合同災害訓練を、当院が当番病院として開催予定です。院内の連携を確認し、災害時には円滑な医療活動ができるよう訓練していきます。

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