しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

第157号 平成30年09月01日発行

2018年9月1日

コスモスが秋風にゆれる頃になりましたが、皆さま変わりなくお過ごしでしょうか。
今月、8日(土)から9日(日)にかけて静岡県立大学芝生園地にて、リレー・フォー・ライフが開催され、当院職員も参加させていただきます。
リレー・フォー・ライフ(命のリレー)はがん患者さんや家族、その支援者らが公園やグラウンドを会場に、交代で24時間にわたって歩き、がん征圧への願いを新たに絆を深めあう寄付イベントです。
がんに負けない社会を築く第一歩になることを願っています。
それでは、メールマガジン第157号をお届けします。

血管の病気 下肢閉塞性動脈硬化症(2)

下肢閉塞性動脈硬化症は脚で動脈硬化が起こることで間欠性跛行や虚血、壊死などが起こる病気です。
動脈硬化は脚の血管に限定して発生するわけではないため、全身の血管、特に心臓や脳での病変の有無とリスクを確認する必要があります。したがって治療は間欠性跛行などの脚血管症状の治療と動脈硬化の治療の二面からのアプローチがあります。

【治療】

◎運動療法
間欠性跛行の改善にはまず運動療法が推奨されます。
▶跛行が生じるのに十分な速さで歩行
▶痛みが中等度になれば休むことを繰り返す
▶1回30~60分、週3回、3か月間行う
つまり、痛みを嫌がらず歩く、痛みが強くなってきたら休むを繰り返すことで、痛みが生じるまでの距離が延びます。少しきついくらいの強度が必要です。
そして動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞などの脳心血管イベントを予防するためにアスピリンやクロピドグレルという抗血小板薬を服用することが推奨されています。
◎手術療法
運動療法で間欠性跛行が改善しない場合やさらに重症な場合には、血行再建という手術が選択されることがあります。
《血管内治療》
鼡径部などから動脈に細い管を入れて動脈硬化で細くなった部位を風船で拡げる経皮的血管形成術、風船の代わりに金属製の網状の筒を留置して拡げるステント留置術に分けられます。
《バイパス術》
血管が閉塞している部位、人工血管を使うか自分の血管を使うか、などで術式が分類されます。

【予防】

動脈硬化の進行・発症を遅らせるためには、動脈硬化の原因となる喫煙(受動喫煙を含む)の中止、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの治療を行います。これらのリスクファクターがある人はない人に比べて喫煙で3~4倍、糖尿病で3~4倍、高血圧で1.5~2倍、脂質異常症で2倍程、下肢閉塞性動脈硬化症が起こりやすいと言われています。これらについて食事療法や運動など生活習慣の改善を行い、必要であれば薬物治療も行います。
治療目標を簡単に挙げると、
▶降圧目標は140/90mmHg未満
(脳心血管疾患なければ130/80mmHgを目指す)
▶悪玉(LDL)コレステロール120mg/dL未満
▶厳格な血糖コントロール、肥満の是正、禁煙
これらに関しては主治医の指示の下に治療を続けます。数値が改善したからといって治療の自己中断や休薬は厳禁です。動脈硬化は数十年をかけて進行してきたものなので治療も継続的に行いましょう。禁煙が難しい場合にはニコチンガムやパッチ、飲み薬のチャンピックスといった禁煙補助薬が使用できることもあります。

参考
末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(2015年改訂版)
下肢アテローム硬化性閉塞性動脈疾患に対する診療ガイドライン

当院検査部・輸血部がISO15189の認定を取得しました

「ISO15189」とは、臨床検査室の高い技術水準を維持して検査結果の信頼性を確保し、加えて安心で安全な医療サービスの向上を図ることを目的とした臨床検査室の品質保証のための国際規格です。県内では4番目の認定となります。2017年より、あらゆる業務手順の文書化や記録の管理、5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)の徹底、機材のリスト化、精度管理の運用の見直しなどを行い、国際基準に則って臨床検査を実施しております。2018年4月に行われた、公益財団法人日本適合性認定協会による詳細な実地審査の結果、当院検査部はこれらの要件を満たすと認められました。
これからも、検査部が一丸となって、より一層の努力を続けて参ります。

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