病理診断科部

病理部門は患者さんから採取された細胞や組織から標本を作製後、顕微鏡で観察し、細胞の形や組織の構造を形態学的に分析し診断を行う部門です。病理の業務には組織診、細胞診、病理解剖という3つの柱があります。それらを通し、病気の確定診断や治療方針の決定および医療の質の向上に寄与している重要な部門です。患者さんに直接、接する機会の少ない部門ではありますが、実際には密接な関わりを有しています。

「病理組織診断」を正確かつ迅速に情報提供します。

1)病理組織診断、2)術中迅速診断、3)細胞診、4)病理解剖の4つを主体とした業務を行っています。
1)病理組織診断：内視鏡検査での胃や大腸などから採取された組織の一部、手術で採取された臓器等について悪性腫瘍の有無等の組織学的診断を行っています。
2)術中迅速診断：手術中の患者さんの検体についての診断を行っています。当院では1名の常勤病理専門医、4名の非常勤病理専門医が診断に従事しています。
3)細胞診：子宮、喀痰、尿、乳腺や甲状腺など様々の臓器から採取された検体について、主にがん細胞の有無等を判断しています。当院では専門の細胞検査士資格を有する技師は4名です。
4)病理解剖：亡くなられた患者さんの病気の原因や拡がり、死因、生前行われた治療効果等を検索します。