臨床研修ブログResident blog

整形外科を紹介します!

2021年6月3日

夏の始まりを感じさせる、暑い日が続く今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんにちは、研修医一年目の井手と申します。
今回は私が回っている整形外科の1日を紹介します。静岡赤十字病院の研修医プログラムでは、1年目に1ヶ月間の整形外科ローテが組み込まれているという特徴があります。

【7:30〜:朝カンファレンス】
整形外科の1日は朝カンファレンスから始まります。入院中の患者さんに加え、外来の患者さん、救急外来に搬送された患者さんなど、その数の多さに圧倒されます。毎朝50人近い患者さんのレントゲン、CT、MRI画像を目にするので、カンファレンスに出席するだけで自然と読影能が身につきます。

【9:00〜:病棟回診】
病棟回診では、術後の患者さんの傷の処置を行います。抜糸や包帯交換など、基礎的な手技をやらせてもらい、経験を積むことができます。また、術後の患者さんがどうなっているのか、その経過を追うことで診療の全体像を掴むことができます。

【その後①:救急外来オンコール対応】
病棟回診の後は救急外来からの整形外科コンサルトを担当します。レントゲン撮影や画像読影に加え、必要な診察を行い方針を考えたうえで上級医にコンサルトします。骨折の読影から診察のポイントまで、実践的に学ぶことができ大変勉強になります。将来整形外科医にならない場合でも、救急外来に訪れるようなコモンな疾患を診療できるようになるのは、医師として必要なスキルであり、毎日大変有意義な時間を過ごしています。

【その後②:オペ参加】
整形外科では毎日多くのオペが行われており、マンパワーとして研修医が活躍できる場面が多々訪れます。術野に入って第一助手を行うこともあり、練習を重ねればアドバンスドな手技をやらせてもらえることもあります。何度もオペに入ることにより、手術の流れやポイントが見えてくるようになり、オペの面白さや整形外科の魅力を実感することができます。

以上が整形外科を回る研修医の1日です。私が思う、1年目に整形外科を回る重要性は「非整形外科医に必要な救急外来対応能力を身につけること」にあると思います。救急外来では毎日多くの整形外科疾患の患者が運ばれてきます。その中で非整形外科医である研修医には、画像を読影し、緊急性の高い患者をルールアウトする能力が要求されます。1ヶ月間整形外科に集中して読影の数をこなし、救急外来患者の転帰を追うことで、効率的に研修医に必要な能力をつけることができます。もちろん、将来整形外科を考えている方は、早くからオペの経験を積むこともできます。

学生の皆様、大変なご時世ではございますが、静岡赤十字病院では一部の地域を除き学生の見学を受け入れております。研修医一同皆様の見学をお待ちしております。

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