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股関節・人工関節センター 


臼蓋形成不全症


― 3つの特長 ―――――――――――――――――
・低侵襲な寛骨臼回転骨切り術(SPOあるいはCPO)
・筋肉を切らない進入法
・小さく皮膚の皺と同じ方向で目立ちにくい手術創
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 臼蓋形成不全症の患者様の場合、多くの例では寛骨臼回転骨切り術を施行します。症例によっては、骨盤から採った骨を臼蓋の足りない部分に移植する方法などで済む場合もあります。患者様の年齢や関節の状態によって、患者様と相談しながら治療法を決めます。寛骨臼回転骨切り術は、骨盤を臼蓋の形に沿って球形にくり抜くように骨切りし、臼蓋の不足している部分を覆うように回転移動させて新しい臼蓋を作る術式です。まだ関節軟骨が残っている関節症の患者様が対象です。

 寛骨臼回転骨切り術はRAOと呼ばれる手技が最もポピュラーです。RAOと同様の目的で行われる手術としてSPOやCPOがあります。SPOやCPOは、RAOに比し患者様の身体に与える侵襲(負担)が少ない低侵襲な寛骨臼回転骨切り術です。RAOでは横から殿部にかけて20〜30cm程度の皮膚を切開するのに対し、SPOやCPOでは股関節前面に7〜10cm程度の皮膚を切開します。また筋肉への負担もRAOに比べSPOやCPOではかなり少なくなっています。

 SPOとCPOは骨の切り方が異なります。CPOの欠点を補ったのがSPOですが、全ての症例でSPOがCPOより優れている訳ではありません。当院では患者様の骨の状態でSPOとCPOどちらの手術法がよいか判断します。

 SPOやCPOにおいて骨を切る部分を露出するために、オリジナルの方法では一部の筋肉を剥がし、浅層にある骨を一部切って深層の骨切り部を露出させます。当センター長の西脇医師は、2012年に筋腱を剥がしたり切離したりせずに温存したまま骨切り部を露出する低侵襲な進入法を発表しました。SPOやCPOのオリジナルの進入法に比し、筋肉を剥がす量が少ない点、浅層にある骨を切らなくて良い点から、さらに低侵襲であると考えています。最近では、SPOやCPOの手術時に西脇医師の開発した進入法を取り入れる医師も増えています。

 通常、SPOやCPOの手術時には皮膚の皺と交わる方向に手術創を作ります。当院では、女性患者様の8割以上に皮膚の皺と同方向に7〜10cm程度の手術創を作っています。皮膚の皺と同方向に手術創をつくることにより、きれいに目立ちにくく治癒します。