しずおか日赤メールマガジン

第144号 平成29年08月01日発行


 厳しい残暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、今月21日は「献血の日」です。1964(昭和39)年8月21日、日本政府は「輸血用血液を献血により確保する体制を確立」すると閣議で決定しました。このことから毎年8月21日は「献血の日」とされています。
 当時はまだ売血が行われており、金銭を得るために頻繁に献血を繰り返す人たちがいました。この血液は「黄色い血」と呼ばれ、肝炎の感染も少なくなく、血液提供者自身の健康にも大きな悪影響を及ぼすものでした。この黄色い血の追放運動など、学生を中心とした全国的な働きかけもあり、前年38年にはわずか2%程度しかなかった献血由来の輸血用血液が、その後10年間で国内自給達成(100%献血由来)となりました。
 現在では当院と同じ赤十字施設である血液センターが血液事業を担っており、これからも安全な血液を安定的に供給してまいります。
 引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。それでは、メールマガジン第144号をお届けいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
腰に痛みのある方へ ~腰痛症その2 治療~

2. インフォメーション
dERU展開訓練を行いました

腰に痛みのある方へ  ~腰痛症その2 治療~

メールマガジン第142(6/1配信)号では、腰痛症とは?というテーマで原因や症状の特徴などをお伝えしました。今回は「治療」を中心に紹介していきます!

 
◆腰痛は安静にした方がいいのでしょうか?ほうっておいて大丈夫?
 最近の報告では、長時間ベッド上で安静にじっと動かないでいるのは避けるべきだと言われています。ヘルニアやぎっくり腰の場合や、しびれや他の症状がある場合は別ですが、できる範囲で動いたほうがその後の回復には良いとされています。
 また、自然経過を見た場合、腰痛は1か月ほどで急激に良くなる場合もありますが、半分以上の人は1年後も治っておらず、再発を繰り返してしまいます。まずは、整形外科を受診し命にかかわる病気がないことを確認することが大切です。

◆病院では何をするのでしょう? 何を伝えればいいのでしょう?
 問診と診察、X線検査・MRIの画像検査で原因を探ります。
 問診では、・どんな痛みなのか ・いつから始まったのか ・何か思い当たる節はあるのか ・何か治療をしたか ・他に症状や治療中の病気があるか    など積極的に伝えましょう

◆どのような治療があるのでしょうか?
  治療の基本は手術ではなく、保存療法です。

【保存療法】
①運動療法
運動療法の目的は、腰を支える筋肉量を増やすことと筋肉の回復です。正しい姿勢を保つことで繰り返す痛みを軽減できる可能性がありますが、効果があらわれるまである程度の時間が必要です。また、腰痛のタイプによっては、逆に負担がかかり悪化してしまうこともあります。自分の腰痛タイプを知り、適した方法で行うことが重要です。
例)腰痛体操(ウィリアムズ法、マッケンジー法、カイリエ法等多数あり)、予防のストレッチ運動、筋肉トレーニングなど

②物理療法
光や熱、電気など物理的な作用を利用する方法です。短期的には有効と言われています。
●温熱療法・・患部を温めて、血行を良くすることで腰の痛みを和らげる効果があります。
  例)お風呂、温湿布、ホットパック、サポーターなど
●電気治療・・周波数の低い電流を一定間隔で流すことで、筋肉の凝りをほぐす方法です。
※急性期やヘルニアなど、患部を温めない方がいいタイプの腰痛症もあるため注意

 
③装具療法
 腰全体を安定させることによって、負担を軽減し、姿勢の固定や衰えた筋肉を補います。再発予防のために、力仕事の場面のみ着用する、などの使い方もおすすめです。機能改善するためには有効とされていますが、あくまでも日常生活のサポート役です。ずっと着け続けていることで血流を悪化させる可能性もあるため注意が必要です。
例)市販されている腰痛ベルト、サポーター、医療機関でオーダーメイドするコルセットなど

薬物療法、外科的治療について、今後のメールマガジンでご紹介いたします。

参考)腰痛診療ガイドライン2012、疼痛jpHP

dERU展開訓練を実施しました

 7月25日(火)、駿府城公園にて日本赤十字社静岡県支部主催によるdERU(仮設診療所)展開訓練を実施しました。災害救護活動は赤十字の最も重要な事業であり、それを支える「救護員」は災害救護の多岐にわたる活動に対応する必要があります。
 被災地に派遣され、救護所の設営の際、スムーズに展開できるよう訓練を行いました。現在使用している救護所用の大型テントはドラッシュテントといい、耐風性や防寒対策のため二重構造で設計されており高機能です。平成24年度よりエアーテントから現在のドラッシュテントへ変更となりました。災害救護の設備も日々進化しています。

 

 

 

しずおか日赤メールマガジン 第144号

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平成29年08月01日発行