しずおか日赤メールマガジン

第128号 平成28年04月01日発行


 桜の便りが次々に聞かれる季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
 さて、今月7日は世界保健デーです。1948年4月7日にWHO(世界保健機関)の第1回総会が開催され、設立されたのを記念して、1950年にこの日を世界保健デーと定めたのだそうです。
 世界保健デーは、毎年その時点において世界的に重要で課題性のある、健康に関する事項に焦点を当てて関心を高め、対策行動への契機とするためにテーマが設定されています。ちなみに今年のテーマは、「糖尿病」だそうです。世界保健デーをきっかけに、食事や生活リズムについて、今一度振り返ってみるのもいいかもしれませんね。
 引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。それではメールマガジン第128号をお届けいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
産科医療は予防医学 母子ともにより安全なお産を目指して

2. インフォメーション
早い!おいしい!15分クッキング
すみれ色ちらし寿司

産科医療は予防医学 母子ともにより安全なお産を目指して

~安全な出産を目指す取り組み~

女性のライフスタイルの変化に伴い、妊娠・出産の高齢化が進んでいます。ハイリスク妊娠が増えるなか、当院では、産科医と小児科医、助産師、医療技師などが協力し、安全に出産にのぞむための体制を構築しています。

安全な出産を目指す取り組みについて 産婦人科副部長 根本泰子医師にうかがいました。


進む出産の高齢化 増えるハイリスク妊娠
この20年間で産科医療は大きく変わりました。当院での35歳以上の出産の割合は平成7年11.4%、平成17年21.2%、平成27年41.3%と増加、その3人に1人は初産です。結婚年齢の高齢化により体外受精などの高度不妊治療で妊娠される方も増えました。高血圧、妊娠糖尿病、筋腫合併妊娠などハイリスク妊娠も増えています。

妊産婦死亡率(※1)や周産期死亡率(※2)といった観点で考えると、日本の出産の安全性は世界トップクラス。それでも全国で年間40人前後のお母さんが妊娠のために亡くなっています。いまだにお産はお母さんと赤ちゃんにとっては大きなリスクなのです。このリスクを少しでも減らして安全なお産にするために、各施設や地域でさまざまな取り組みが行われています。

当院では、①産科小児科合同カンファレンス ②定期的な胎児心拍モニター勉強会 ③超緊急帝王切開や新生児蘇生に対するスタッフ教育、また迅速な対応に不可欠な麻酔科をはじめ各部門との協力体制を作ってきました。今年1月からは産婦人科外来と病棟が新棟に移りました。産科病棟の中に新生児治療室ができ、同じフロアでお母さんと赤ちゃんを診られるように。

また静岡市全体でも、以前は各々の病院や診療所が個々に分娩に対応していましたが、こども病院周産期センターができてからは母体新生児搬送や産科救急当番のシステムが構築され、地域としてもお母さんと赤ちゃんを守る体制が整ってきています。このほか定期的な検討会を通じ、施設の垣根を超えて産科医小児科医が話し合えるようになりました。

 
最も大切なのは妊婦と医療者との信頼関係

 一見なんのリスクもない妊娠で経過も順調そうに見えても、お母さんやお腹の赤ちゃんの異常は突発的に起こるもの。産科診療は予防医学でなければならないといわれます。ひとりひとりの妊婦さんがどんなリスクを持つ可能性があるのか、できれば妊娠前から知り、アドバイスすることも大切です。妊娠してからは定期的な妊婦健診を通じて、お母さんとお腹の赤ちゃんの異常のサインを早く見つけることが大事。そのためには、血圧、尿検査、体重測定、採血、超音波検査など、いずれも欠かせない検査です。産科診療で最も大切なのは妊婦さんと医療者との信頼関係。この信頼は短期間でできるものではなく、毎回の妊婦健診を通じて少しずつ築きあげるものなのです。

「子どもは親を選んで生まれてくる。たとえ短い命であっても、役割を持ってお母さんの身体に宿る」私はそう思いながら診察しています。お母さんと赤ちゃんが笑顔で退院していってくれる病院でありたいと、スタッフ一同願っています。

1 出産前後でお母さんが亡くなってしまう率  2 子どもが亡くなってしまう率
 

早い!おいしい!15分クッキング  すみれ色ちらし寿司

炊き上がった黒米ごはんに寿司酢を加えると、アントシアニン色素とお酢の酸が反応してきれいなすみれ色になります。簡単にできて見た目も春らしい一品です。

栄養課考案1人分 251kcal
材料(4人分)
米 2合
黒米 大さじ1と1/2
市販の寿司酢 大さじ4
卵 3個
砂糖 大さじ1
菜の花 1/2束
人参 1/4本
きざみのり 適量

 つくり方/

1.米と黒米を混ぜ、洗って炊く。菜の花を茹でる。人参を花形に切り、茹でる。

2.炊き上がったごはんに寿司酢を混ぜ、冷ましておく。卵に砂糖を加えて炒り卵を作る。

3.2のごはんをお皿によそい、炒り卵、きざみのり、菜の花、人参を盛り付ける。

 

しずおか日赤メールマガジン 第128号

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平成28年04月01日発行