しずおか日赤メールマガジン

第121号 平成27年09月01日発行


ようやくしのぎやすい季節となりましたがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
 今月9日は「救急の日」です。これは「9(きゅう)9(きゅう)」という語呂合わせから昭和57年に厚生労働省によって定められました。この「救急の日」を含む1週間は「救急医療週間」として、救急医療や救急業務に対する正しい理解と認識を深めることを目的に様々な行事が開催されます。赤十字では毎年9月の第2土曜日を「ワールド・ファーストエイド・デー」と位置付けており、今年も日本国内はもちろん、世界中の赤十字・赤新月社が救急法等の普及イベントを開催する予定です。国内でも様々なイベントの実施が予定されていますので、見かけられた際には是非お立ち寄り下さい。引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
 それではメールマガジン第121号をお届けします。

目次

1. 今月の病院ニュース
職業体験「キッズセミナー」を開催しました!

2. インフォメーション
鉄欠乏性貧血について

職業体験「キッズセミナー」を開催しました!

~意外と知らない“臨床検査技師”を体験~

先日、市内の中学生を対象に医療現場で活躍している臨床検査技師の仕事疑似体験イベント「キッズセミナー」をアボットジャパン株式会社と開催しました。 
このイベントの目的は、
①診断や治療方法の決定に大きな役割を担う検査の価値と重要性への理解を深めてもらうこと。 
②臨床検査技師という職業を体験してもらうことで医療を支える様々な職業に目を向け、将来のキャリア形成に役立ててもらうこと。
これらを期待し今年で3回目の開催です。中学生達は、白衣に着替え当院の臨床検査技師とともに採血やエコー検査など体験。血液の中にある正常な細胞と異常な細胞の違いを観察したりもしました。 参加した中学生からは「将来は医療を支える職業に就きたい。貴重な体験ができて嬉しい」という声が聞こえました。 

 

 

 

 

鉄欠乏性貧血について

「貧血」とは、血液中に含まれる赤血球数又は赤血球中のヘモグロビン量が減少している状態で、立ちあがった時にクラクラする「脳貧血」とは異なります。貧血には原因によりいくつか種類がありますが、最も多いのが鉄欠乏性貧血です。
◎どうして貧血になるのでしょう
全身に酸素を運ぶヘモグロビンは鉄と蛋白質で出来ているため、鉄が不足するとヘモグロビンが作れなくなります。ただ、体内の鉄分の30%は肝臓などに貯蔵されているため、鉄分不足が長く続いて貯蔵鉄がなくなった時にはじめて鉄欠乏性貧血が起こるのです。
◎鉄分不足が起こる理由
  摂取、吸収不足:胃腸の手術・障害、偏食、無理なダイエット
  需要の増加  :妊娠中の女性、成長期の子供
  出血     :月経、消化性潰瘍・痔・子宮筋腫・外傷等による出血
女性は月経により多量の鉄を失うので鉄欠乏状態になりやすいといえます。
◎鉄欠乏性貧血の症状
 組織の酸素不足から、めまい、動悸、息切れ、疲れやすい、頭痛などが起こります。そのほかに爪がそり返ったり、口角炎・舌炎が起こることも。徐々に進行すると体が適応してしまい、自覚症状に乏しいこともありますので、定期的な血液検査をおすすめします。
◎治療と薬
 出血が原因であればその検査と治療を行うとともに、鉄の補充をします。鉄分の多い食品の摂取は大切ですが、明らかな鉄欠乏性貧血では薬での補充が効果的です。当院ではクエン酸第一鉄ナトリウム錠を主に用います。1日2~4錠を1~2ヶ月服用するとヘモグロビンは正常になりますが、貯蔵鉄が回復するまでにさらに3~4ヶ月の服用が必要です。
 副作用として腹痛、吐き気、食欲低下、下痢・便秘などが起こることがありますので、そのような場合は医師にご相談ください。また、吸収されなかった鉄により便の色が黒くなりますが心配ありません。鉄欠乏性貧血の患者さんは鉄分の吸収効率が高まっているため、お茶やコーヒーもあまり濃くなければ飲んでも問題ないでしょう。

しずおか日赤メールマガジン 第121号

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平成27年09月01日発行