しずおか日赤メールマガジン

第116号 平成27年04月01日発行


あたたかい風が心地よく穏やかな季節となりました。みなさんいかがお過ごしですか?
桜の花も咲き始め、いよいよ春本番ですね。当院の近くにある駿府城公園のお堀端の桜もキレイに咲き出しました。桜の開花期間は短い間ですが、お花見に出かけたりして楽しみたいと思います。
さて、メールマガジン第116号をお届けします。みなさんには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
テーマ:耳鼻咽喉科
タバコによってもたらされる耳鼻咽喉科の疾患

2. インフォメーション
今から始めるロコトレで介護いらずの楽しい老後を!

耳鼻咽喉科

タバコによってもたらされる耳鼻咽喉科の疾患

幅広い年齢層、幅広い疾患を診察・治療する耳鼻咽喉科。軽度から重度まで共通していえるのは、どんな病気でも普段の生活に支障をきたすこと。今回は中でも喫煙による弊害をご紹介します。

耳鼻咽喉科副部長 和佐野浩一郎 医師に聞きました

Q:耳鼻咽喉科って?
A:耳鼻咽喉科では、鎖骨から上の脳・眼球・歯意外を診察・治療します。主に耳、鼻、口腔・咽頭、喉頭、気管が挙げられます。その領域であれば、内科的・外科的であることも問いません。呼吸・摂食といった基本的な生命維持から、聴覚・味覚・嗅覚・平衡感覚・発声・美容といったQOL(クオリィティ・オブ・ライフ)維持に欠かせない機能まで幅広く網羅します。

Q:耳鼻咽喉科が扱う病気には、どんな病気があるの?
A:耳の病気には、音が聞き取りにくくなる難聴、中耳炎、外耳炎があります。また、さまざまな原因が考えられるのが、めまい。難聴と同時に起こりやすいともいわれます。鼻の病気には副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害。ほか、味覚障害、嚥下障害、咽頭炎、扁桃炎、睡眠時無呼吸、喉頭炎、急性喉頭蓋炎、声帯ポリープ・声帯結節、胃食道逆流症などが代表的です。

Q:どんな症状があるの?
A:耳:痛み・聞こえ方が悪い・耳鳴り 鼻:鼻水・鼻づまり・くしゃみ・鼻血 のど:せき・たん・のどの痛み
その他:めまいなど
こういった症状が表れた際には、まずはお近くのクリニックで診察してもらいましょう。

タバコが及ぼす
多くの疾患を知っておこう


 「百害あって一利なし」と言われるタバコですが、耳鼻咽喉科疾患とも関連は深いのです。タバコは、肺だけでなく、耳・鼻・のどにも大きな影響を与えます。耳・鼻・口・のど・あごなどの部分にできるがんを総称して「頭頸部がん」と呼び、全てのがんのうち5%ほどを占めます。図1は、頭頸部がんを発症した患者さんの喫煙率・受動喫煙率を示しています。この図からわかるとおり、頭頸部がんの発症には喫煙と強く関連があるのです。

 また、喫煙者のがんによる死亡リスクは非喫煙者を1とした場合、喉頭がんでは男性で32.5倍と、かなりのリスクがあります。同じように、口腔・咽頭がんも3.0倍となっており、喫煙によるリスクは明確です。

 喉頭には声帯があり、気管や肺に通じる空気の通り道です。このためタバコによる炎症が繰り返されることにより、がんになると言われており、声がかすれるなどの症状が見られます。
 一方、の咽頭は、食道から咽頭に通じる食べ物の通り道。場所によって上中下に分かれています。喉頭がんと違って、あまり症状がなく、首のリンパが腫れるなど進行した後に見つかりやすいがんです。
 喉頭がんも咽頭がんも、通常の定期検診では検査しないため、のどの違和感や飲み込みの引っかかり感が1ヶ月以上続いて、数ヶ月単位で症状が悪化している場合は、専門医の診察を受けましょう。


子供の耳や鼻にも
悪影響を及ぼす受動喫煙


 そして、喫煙は本人だけでなく、周りの人にも影響を及ぼします。まだ体が成長段階にある子供は、最も被害を受けやすいと言っていいでしょう。
 受動喫煙が子供の中耳炎の原因になることも証明されています。のどの奥と中耳の間には「耳管」という管が通じており、のどから吸いこまれたタバコの煙は、耳管を通って中耳にも侵入するのです。他にも、受動喫煙によって、副鼻腔炎の慢性化も考えられます。
 喫煙により生じるリスクは呼吸器疾患に留まりません。健やかな暮らしを送るため、タバコのある生活を見直してみてはいかがでしょうか。

骨、関節、筋肉などの運動器の衰え防止対策

今から始めるロコトレで介護いらずの楽しい老後を!

加齢によって、体の具合が以前と変わることは避けられません。「ロコモティブシンドローム(=ロコモ)」もそのうちの一つです。「ロコモ」とは、筋肉・骨・関節・軟骨・椎間板といった運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起こり、歩行や日常生活に何らかの支障をきたしている状態をいいます。まずは下記の「ロコモチェック」をしてみましょう。7つのうち、1つでも当てはまるようであれば、今日から毎日ロコモーショントレーニング(ロコトレ)をおすすめします。とはいえ、ロコモのレベルによってロコトレのやり方も違います。無理がないよう自分に合った方法で、まずは写真の運動をしてみましょう。
詳しいトレーニング方法はこちらをご覧ください。
https://locomo-joa.jp/check/locotre/

●ロコモチェック 
1. 片足立ちで靴下がはけない
2. 家の中でつまづいたり滑ったりする
3. 階段を上るのに手すりが必要
4. 横断歩道を青信号で渡りきれない
5. 15分くらい続けて歩けない
6. 2kg程度の買い物をそして持ち帰るのが困難(1?の牛乳パック2個分)
7. 家のやや重い仕事が困難(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)



開眼片足立ち:転倒しないようつかまるものがある場所で、床に着かない程度に片足を上げます。左右1分間ずつ、1日3回行いましょう

スクワット:転倒しないよう椅子の前で行いましょう。お尻を軽く下ろすところから始め、膝は曲がっても90度を超えないように。深呼吸するペースで5~6 回繰り返し、1日3回行います。膝がつま先より前に出ないよう、膝の曲がる向きは足の第2趾の方向に、足は踵から30度くらい外に開き、体重が足の裏の真 ん中にかかるようにします。支えが必要な人は机などに手をついてください

 

しずおか日赤メールマガジン 第116号

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平成27年04月01日発行