しずおか日赤メールマガジン

第99号 平成25年11月01日発行


 昼間の気温も下がり、寒さを実感するようになった今日このごろ、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
 木々の葉が赤や黄色に色付きはじめ、今月は各地で紅葉が見ごろを迎えます。紅葉の名所、御在所岳に出かけた時のこと。天気が悪く、ロープウェイで山頂に到着するも、霧の発生で何も見えず・・・ただただ寒いばかりでした。とても残念な思い出です。お出かけの際には、温かい服装を忘れずに!
 さて、メールマガジン第99号をお届けします。みなさんには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
テーマ:患者参加型の医療安全
患者・医療従事者の意識を高めて医療事故0へ

2. インフォメーション
認定看護師が活躍中!

テーマ:「患者参加型の医療安全」患者・医療従事者の意識を高めて医療事故0へ

医療事故を未然に防ぐには、医療従事者はもちろん、患者側の協力が不可欠です。上手にコミュニケーションを取り合って、医療安全を意識しましょう。

医療安全推進室長・副院長 森 俊治 医師 に聞きました

Q:いろんな場面で名前を名乗るように言われるのはなぜですか?
A:患者さんの取り違えなど、医療事故防止のため名乗っていただいています。この場合、こちらから尋ねるのではなく自ら名乗ることが重要なのです。年配の方などで、「○○さんですか?」という問いかけが聞き取れていなくても頷いてしまうことが実際にあるのです。手術をする場合は患者さん本人に名前に加え手術内容も確認し、より慎重に医療安全に努めています。

Q:気になることがあっても質問しづらいのですが…
A:私たち医師は、話したことのどのくらいを患者さんが理解しているのか分かりません。質問がなければ理解しているものと思ってしまうので、不明点や不安なことがあれば遠慮せずに伝えてください。もちろん、理解できるまで同じことを何度聞いてもかまいません。「気になることは聞くこと」「自覚症状は正確に伝えること」。これらがスムーズに治療を行う秘訣です。

Q:入院中、手首に付けているバンドは何ですか?
A:全入院患者さんに付けていただくリストバンドは、投薬ミスや患者取り違えを防ぐためのものです。名前・生年月日・血液型・カルテ番号・バーコードが表記されています。患者、看護師、薬剤・輸液など、それぞれのバーコードを看護師がバーコードリーダーで読み取り、認証された場合のみ処置が行えるのです。読み取ったデータはコンピューターに直結し、履歴として残ります。

名前を伝えて始まる
患者参加型の医療安全

 「医療安全推進週間」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? あまりピンとこない方でも、病院で医師や看護師から自分の名前を尋ねられた経験はありませんか? 「知っているはずなのに、わざわざ聞くなんておかしいなぁ」なんて思ったりしますよね。でもそれがQ&Aでも述べたように、「患者参加型の医療安全」の第一歩なのです。毎年11月25日を含む1週間を「医療安全推進週間」として厚生労働省が制定し、医療安全への意識を高めようと取り組んでいます。当院では院長直轄の医療安全推進室を設置し、医療安全活動を推進しています。医療はチームワークが肝心です。患者さんと医療事業者のコミュニケーションが最も大切となり、その主役となるのが患者さんです。治療はもちろん、医療ミスの防止においても患者さんの協力なくしては得られません。実際、ある病院では患者さんから名前を聞かなかったばかりに、手術の取り違えをしてしまい大事故に繋がったこともあるのです。

院内意識を高めるための
医療安全推進室

 医療ミス防止策の考案、医療事故の対応が医療安全推進室の主な役割です。医療事業者へのセミナーを月2回ほど設け、薬剤や医療機器など日々進化するものへの知識を深めることも欠かせません。事故防止対策や、全国の病院で起こった医療事故などを掲載する「リスクマネージメント便り」を毎月発行し、各部署と医師に配布して意識を高めています。また、患者さんからの声を聞くため各フロアに「ご意見箱」を設けています。診察に関することはもちろん、院内の設備や対応など、さまざまな“気になったこと”を書いていただき、住所や氏名を記入いただければ手紙でお答えしています。また、年に1回市民のみなさんに向けて開催している講演会を今年も12月に行います。テーマは「安全な食事」について。詳しくは下記を参照し、ぜひご参加ください。

■■■一般市民及び患者さんのための講演会のお知らせ■■■
◆テーマ:安全な食事
 高齢化社会に向けて、食事の形態・体位・口腔清拭などをプロがアドバイスします。
◆日時:12月3日(火)14:00~15:00
◆場所:別館4F 第1会議室
◆講師:静岡赤十字病院 栄養課・栄養係長 菊地しおり/摂食嚥下認定看護師 増田江美
◆対象:どなたでもご参加いただけます。
◆申込方法:電話申込の場合 054-254-4311(代)受付時間8:30~17:00(平日のみ)
        申込用紙の場合 院内に設置されているご意見箱の横に置かれた申込用紙に必要事項を記入し、ご意見箱に投函してください。

認定看護師が活躍中!

より高い知識と意識で医療の現場をサポート!


「認知症になっても感情や意思はあるんですね。
一人ひとりの尊厳を大切にしたいです」と認知症
看護認定看護師の下村里美さん

 認定看護師とは、日本看護協会が定めた制度で、“救急看護”や“糖尿病看護”など、特定の看護分野において優れた技術と知識を持ち、それを実践できる看護師だけに与えられる資格です。実務経験がある上で認定看護師教育機関の試験を受け専門教育を学び、卒業後、認定審査に合格した者だけが資格を得られます。この7月に、下村里美さんが当院では2人目となる認知症看護認定看護師の資格を取得しました。「私がいる病棟には高齢者が多く、勉強したことで患者さんも私も随分リラックスして会話ができるようになりました」と下村さん。認知症が進んだ患者さんとの関わり方など、看護師間で勉強会を設け、より良い環境づくりを実践しています。現在、当院の認定看護師は14名。高い意識によって医療の現場はより改善されていきます。

 
 

しずおか日赤メールマガジン 第99号

メールアドレスの変更、配信解除  http://www.shizuoka-med.jrc.or.jp/about/mailmag/

このメールマガジンに対するご意見・お問合せは
静岡赤十字病院 企画課 mail : kikaku@shizuoka-med.jrc.or.jp

当メールの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。
編集・発行 : 静岡赤十字病院  http://www.shizuoka-med.jrc.or.jp/
平成25年11月01日発行