しずおか日赤メールマガジン

第97号 平成25年09月01日発行


 夏休みが終わり、子供たちの登校する姿が再び日常となった今日このごろ、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
 今年の夏は、各地で記録的猛暑となり、高知県四万十市では国内観測史上最高となる気温41.0℃を観測しました。早く涼しくなって欲しいと願う方も多いかと思いますが、まだまだ残暑は続きそうですね。
 さて、メールマガジン第97号をお届けします。みなさんには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
テーマ:「腰痛」
腰痛でお悩みの方に正しい薬物療法のすすめ

2. インフォメーション
マタニティヨーガのクラスがスタート!

テーマ:腰痛 腰痛にお悩みの方に、正しい薬物療法のすすめ

 腰痛持ちの方で痛み止めの薬を飲み続けている方は多いのではないでしょうか。新しい薬が開発され、腰痛治療ガイドラインが整備されたことにより、効果が高く副作用の少ない薬物療法ができるようになってきています。日々進化し続けている薬を有効に活用しましょう。
脊椎センター長・整形外科部長 小川潤医師 に聞きました。

Q:手術をしないと腰痛は治りませんか?
A:腰痛治療には、薬物療法などによる「保存的療法」と、手術による「観血的療法」があります。実際には保存的療法が圧倒的多数を占めています。どちらがあなたにとって良いかは、医師にご相談ください。


Q:痛み止め薬を飲み続けていますが症状が変わりません。
どうしたらいいでしょう?
A:もし、医師から処方された薬を指示通り飲み続けているのにも関わらず、2ヶ月経過しても症状が一向に良くならない場合は、腰痛の原因をしっかり診断することが大切です。かかりつけの医師に相談してみましょう。


ウワサ話に惑わされず
薬は正しく服用しよう
 「鎮痛剤に関して正しい知識を持つことは、なかなか難しいことだと思います。『なかなか治らなくて』という患者さんに『処方した薬は飲んでいますか?』と聞いたところ、『副作用があるらしいので…』と服用していなかったことがありました。「効く薬イコール副作用がきつい」というイメージはまだ残っているようです」と、脊椎センター長・整形外科部長の小川潤医師。医師は腰痛の原因を調べる目的で薬を投与することもあるため、医師の指示通りに服用することが大切です。医師の正しい診断による正しい薬の使い方であれば副作用も少なく、日常生活を改善することができます。近年「腰痛治療ガイドライン」が整備され、効果が高く副作用の少ない適切な薬物治療法が確立されています。医師の処方を守ることが副作用を防ぎます。

 

痛みの種類と薬の関係

 針などで神経を刺したときに痛みを感じるのは、体に害が加わったことを教えてくれる生体の正常な反応で、これを〈生理的疼痛〉といいます。これには従来から飲まれてきた消炎鎮痛剤(痛み止め)が有効です。そのような外的要因がないにも関わらず痛みが続くことがありますが、これは神経に傷のようなものが残り、いつまでも痛みの信号が出続ける病的状態です。これを〈神経障害性疼痛〉といいます。これには近年開発された神経障害性疼痛の治療薬が有効です。腰部脊椎管狭窄症などの腰痛疾患の痛みは、この神経障害性疼痛と考えられており、従来の鎮痛剤にあったような副作用が少ない薬物が使用されるようになりました。
 
  それでは神経障害性疼痛治療薬が効かない場合はどうすればよいのでしょう。もっと薬を強くすればよいのでしょうか。たとえば、高齢になって腰が曲がってきた方には痛み止めは効かないことが多いです。正常な背骨を横から見ると、図のように曲がっていますが、体の重心は両脚の上にのっており、バランスよく立つことができます。しかし、腰が曲がると、体の重心は前のめりになり、これを引っ張り上げようとして腰背筋に負担がかかるため腰痛になると考えられています。これを治すには、カートなどを押して歩けば良く、痛み止めはいらないのです。
 自己判断ではなく正しい診断を受け、医師の指示を守ってより快適な治療をしていきましょう。

 

 

マタニティヨーガのクラスがスタート!

出産までの体づくりと心の準備をしませんか?

ヒーリングミュージックが流れる中、
みなさんリラックスして赤ちゃんと向き合っています

  7月より、産婦人科でマタニティヨーガのクラスを起ち上げました。きっかけは、妊婦さんからの要望に加え、「自然な形で出産に臨める体を妊娠期から自分でつくってほしい」という助産師さんの思いからです。一般的に約2割といわれている帝王切開ですが、総合病院である当院では4割とやや多めです。 クラスに参加できる方は、当院産婦人科受診者で、妊娠16週以降から出産直前の妊婦さんまで。ヨーガを行うことで、腰痛や肩こり、足のつりなど不快な症状を改善・予防し、分娩時、呼吸や開脚が上手にできたり、体力がつくことで分娩時間が短縮できます。1時間ほどでヨーガを終えたら、参加者全員で悩みなどを話す場が設けられます。不安が多い妊娠中も出産に向け、前向きに準備できる機会となっています。

しずおか日赤メールマガジン 第97号

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平成25年09月01日発行