しずおか日赤メールマガジン

第70号 平成23年06月01日発行


 みなさん、こんにちは。先日、東海地方では平年より12日早い梅雨入りが発表されました。すっきりしないお天気が続くと、気持ちの晴れないこともありますが、最近では、レイングッズが充実し、雨の日もオシャレを楽しむことができるようになりました。今年の梅雨は、お気に入りの傘に素敵なレインブーツでお出かけしてみてはいかがでしょうか。
 さて、メールマガジン第70号をお届けします。みなさまには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
東日本大震災の救護活動報告

2. インフォメーション
世界赤十字デーキャンペーンを開催しました

東日本大震災の救護活動報告       救急科副部長 中田託郎

 東日本大震災に際し、当院では発災当日から5月17日までに8班の救護班及び看護師、事務職員などのスタッフを被災地に派遣しています。私は3月11日~16日第1班(釜石)、4月3日~7日第5班(石巻)として救護活動をしてきました。現地の様子とあわせ、活動内容をご報告します。

第1班は発災当日の夕方に召集されました。医師1名、看護師5名、薬剤師1名、臨床工学技士1名、事務2名の総勢10名のメンバーです。医薬品、各種資機材はもちろん、災害救護は自己完結が原則ですので、自分たちの水や食料品などを積み込み出発しました。当初、東名高速、国道1号が通行止めで、第二東名を使って岩手県に向かいました。翌12日午後、盛岡に到着しました。内陸部では目立った被害は少なく、病院も比較的落ち着いていました。
13日、神戸・静岡・浜松の3班合同で沿岸部に向け出発、昼より釜石市災害対策本部に隣接する広場に救護所を立ち上げました。救護所から数百m歩くと、そこは瓦礫の山で、3階の高さまで浸水した跡が見られ、津波の威力に慄然としました。救護所では、当初予想していた外傷の患者さんは非常に少なく、津波で紛失した常用薬(高血圧や糖尿病など)の処方希望の患者さんが多く受診されました。私達は、同救護所を中心に3日間活動し、市内の避難所への巡回診療も行いました。今、振り返ってみると、どれだけ被災者の方々の力になることができたのか、不安な気持ちになることがあります。ただ、余震や新たな津波警報が出る中、班員全員が協力して活動し、そして無事に戻ることができたことに感謝しています。

釜石から戻った後、静岡の変わらぬ街並みや人々を眺め、しばらくはあの壮絶な現場とのギャップに違和感をおぼえておりました。そうした中、今度は第5班として石巻に派遣されることになりました。
石巻では、小学校内にある救護所での診療及び小さな避難所への巡回診療を担当しました。担当した渡波(わたのは)地区は海に近く、釜石同様に大きな被害を受けていました。ただ、発災から1か月近く経ち、水や食料も行き渡り、電気や携帯電話も復旧していました。また、石巻赤十字病院の本部の下に救護体制もしっかりと構築されており、活動はしやすい状況でした。
救護活動を経験し、一医療人として、目の前の被災者にどれだけ手を差し伸べることができるのか。医師としての人間力や実力を問い直された気がします。今後は、様々な形で少しでも被災者の方々のサポートができればと考えています。

世界赤十字デーキャンペーンを開催しました

 赤十字の創始者であるアンリー・デュナンの生誕日(5月8日)、看護の日(5月12日)を記念し、平成23年5月10日(火)から12日(木)までの3日間、当院では、『世界赤十字デーキャンペーン』を開催いたしました。期間中は、あいにくの雨の日もありましたが、このキャンペーンのためだけに来院して下さった方もおり、会場は多くの方で賑わいました。
キャンペーンでは、ひとりでも多くの方に、赤十字の活動を知っていただこうと、今回は、その一つである「災害救護事業」に焦点を当て、特にこの度の「東日本大震災における赤十字の活動」について、救護班が現地で撮影した写真や実際に救護班が着用している救護服を展示して紹介しました。地震への関心が高い静岡のみなさんからは、「今回の地震で津波の恐ろしさを知った。」「日頃からの備えが必要だということを改めて感じた。」といった声や「自衛隊や警察の他にも赤十字が被災地で大きな力となり活躍していることを知り、重い任務ですが、被災者のみなさんのために頑張って欲しい。」と激励のお言葉をいただきました。
また、看護師による「看護・健康相談コーナー」や薬剤師・検査技師・栄養士による分野別の相談コーナーでは、日常生活で気になっている疑問や悩みが多数寄せられた他、血管年齢測定も好評で、実年齢と比べた血管年齢の結果を、専門職によるアドバイスとともに真剣に聞く来場者の姿が見受けられました。
相談コーナーの隣では、「地産地消」をテーマとし地元の食材を利用した献立を紹介する展示や、健康生活支援指導員による「癒しのハンドケア」が行われ、来院者の関心を誘っていました。 今回のキャンペーンでお伝えできたことは、赤十字の活動の一部ではありますが、これを機に、ひとりでも多くの方に、赤十字の思想や当院の活動を知っていただけたら幸いです。多くの皆様のご来場ありがとうございました。

今後とも、赤十字の活動にご理解とご協力をお願いいたします。



しずおか日赤メールマガジン 第70号

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平成23年06月01日発行