しずおか日赤メールマガジン

第59号 平成22年07月01日発行


 みなさまこんにちは。
 梅雨に入り、じめじめとした蒸し暑い日が続いていますが、みなさま体調など崩されていませんか?時には体や心のメンテナンスも必要です。
 趣味でリフレッシュ☆バランスの良い食事で快調に☆質の高い睡眠で疲れをリセット☆好循環をつくりたいものですね。
 さて、メールマガジン第59号をお届けします。みなさまには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
まぶたのたるみ・しわの治療

2. インフォメーション
病院の仕事を学ぼう!!
~中学生が就労体験~

「まぶたのたるみ・しわの治療」 形成外科副部長 備前 篤

 最近、まぶたが下がってきて視界が狭くなった。物がみにくくなったり、目が疲れやくなったり、肩こりや頭痛などの症状が起こったりする。夕方にはまぶたが重い感じがする。このような、まぶたの悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?このような症状の原因がまぶたのたるみ(眼瞼下垂)であれば、治療による改善が見込めるかもしれません。

眼瞼下垂とは

 まぶたのことを眼瞼(がんけん)と言いますが、この眼瞼が下がり視野が狭くなることがあります。まぶたが下がっていたり、開けづらくなったりする状態の事を眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。まぶたは年齢とともに少しずつ下がるのは普通の事ですが、その事により、日常生活に支障を来すことがあれば治療を考えてもよいと思われます。

まぶたを持ち上げる筋肉

 まぶたを持ち上げる筋肉には眼瞼挙筋とミューラー筋と前頭筋の3種類があります。これらの筋肉によって、目が開きます。筋肉の働きが弱ったり、筋肉が瞼板(まぶたの先端にある組織)から離れたりするとまぶたが下がってしまいます。また、眉毛を上げることでまぶたも開きます。額にある前頭筋がその仕事をします。この筋肉を使いすぎると頭が痛くなることもあります。また、あごを上げることで視野をひろげる癖が付いてしまうことがあります。この時に首や、肩の筋肉を使うために頭痛や肩こりの原因になることがあります。

眼瞼下垂の原因

 生まれつきのもの、老人性のもの、けがや病気によるもの、コンタクトレンズを長期間使用している方、まぶたをよくこする方、目やその周りの手術をした方など眼瞼下垂が起こる原因は様々です。

眼瞼下垂による症状

 まぶたが下がってきて視界が狭くなる。目が小さくみえる。物がみにくくなったり、目が疲れやすくなったり、額にしわを寄せて眉を挙げたり、あごを上げたりして肩こりや頭痛などの症状が起こったりする。夕方にはまぶたが重い感じがするなどがあげられます。(これらの症状が必ずしも眼瞼下垂と関係があるとは限りません。)

眼瞼下垂の診断

 目を開けていても黒目の部分が半分以上隠れてしまっていれば明らかに眼瞼下垂と言えますが、左右の目の大きさが少し違うといった程度のこともあります。

眼瞼下垂手術の種類

眼瞼下垂を治すためにはいろいろな手術方法があります。

【眼瞼皮膚切除術】
たるんだまぶたの皮膚を切り取る方法です。皮膚がかぶさる事が眼瞼下垂の原因の場合に有効です。

【挙筋短縮術】
まぶたを開ける筋肉(眼瞼挙筋)を短く縫い縮める方法です。挙筋前転術とも呼ばれます。

【腱膜前転術】
瞼板(まぶたの先端にある組織)から離れてしまった筋肉を元の位置に縫い付ける方法です。こちらも挙筋前転術と呼ばれます。ミューラー筋を折り返して縮める方法(タッキング法)も同じ効果があります。

【前頭筋吊り上げ術】
眉毛を上げる筋肉とまぶたをつないで、眉毛の動きを使ってまぶたを上げる方法です。眼瞼挙筋の働きが無いか非常に弱い場合(先天性の場合)に使われます。

術後の経過

強い腫れは、2~3日程度です。1週間で腫れは50%程軽快し、4週間でほぼ70%とれます。

☆術後は内出血が生じることがあります。
まれに下まぶたも内出血が生じることがありますが1~2週間で自然に消退します。

☆術後の痛みが出ることもあります。念のため痛み止めを処方いたします。

☆左右差が出ないように、両方を比較し手術を行いますが、術後に若干の左右差が生じることがあります。

☆傷はしばらくは赤い傷になりますが、数ヶ月で薄くなってきます。最終的にはしわに平行な白く薄い線になります。

術後の注意点

☆手術当日は、シャワーや入浴、洗顔はできません。翌日からは可能です。

☆当日は安静を心がけてください。

☆術後は処方された薬を飲んで下さい。外用薬も処方しますので、1週間は1日2~3回使用してください。

☆コンタクトレンズは1週間使わないでください。

☆抜糸までの間は運動は控えてください。

☆4日から7日後に糸をとります。キズの状態によっては、2度にわけて行うこともあります。

眼瞼下垂手術の合併症

眼瞼下垂の手術の後に左右の目の大きさが若干違う、まぶたの上り方がもの足りない、または、上り過ぎる、まぶたが閉じにくい、二重まぶたの消失・出現、二重まぶたの幅や形が変わった、まぶたが腫れる、などの状態になることがあります。症状がみられる場合には、もう一度手術しなければならい場合もありますが、数ヶ月すると良くなる場合もあります。
まぶたの治療でのご相談があれば、ぜひ形成外科外来を受診してみてください。
 

病院の仕事を学ぼう!!中学生が就労体験

 5月25日(火)~27日(木)、6月1日(火)~3日(木)のそれぞれ3日間、市内の中学2年生6名が授業の一環として当院で就労体験を行いました。
 この体験は、中学生が就労体験を通じて社会の仕組みを知ろうと市内の各職場で行っているもので、今年も、当院に訪れた学生は、担当者の指導のもと病棟・検査部・薬剤部・栄養課・放射線科の各部門を回り、業務の見学や手伝いを行いました。整形外科病棟で実習を行った学生の1人は、「将来薬剤師になることを目指しているので、この就労体験は、実際に仕事をイメージできる貴重な体験になった。」と話してくれました。この日、学生達は、担当看護師の受け持つ患者さんに付き添い、症状を聞くなど、積極的に患者さんや職員と交流をもっていました。
 この3日間は、中学生にとって初めての体験ばかりで緊張する場面も多かったと思いますが、その中でも、気づき考えたこと、そして吸収できたことは今後の学校生活の中でぜひ活かしていただければと思います。
 

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