しずおか日赤メールマガジン

第46号 平成21年06月01日発行


 初夏の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今日の静岡市は晴れ間が広がり、日中は半袖でも気持ち良く過ごせる1日となりました。6月からは、徐々に湿気も多くなり、いよいよ梅雨入りとなりますが、みなさま健康には十分気をつけて、バランスのとれた食事と睡眠で、夏を乗り切る体力をつけましょう。
 さて、メールマガジン第46号をお届けします。みなさまには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
女性のお肌のトラブル -女性のかぶれ-

2. インフォメーション
~赤十字の活動が広まった~ 世界赤十字デーキャンペーン

「女性のお肌のトラブル-女性のかぶれ-」  皮膚科 山本 菜穂子

 美容や下着などによるかぶれに秘かに悩んで自己流に対処されたり、原因がわからないかゆみや発疹で不安を抱いていても受診することに躊躇されている女性の方もいらっしゃると思います。単なるかぶれと思い込んでい たものが別の病気であったり、逆にきちんと治療すれば治る病気を悪性の病気と疑って眠れぬ日々を送られていることもあるでしょう。

美容に伴うかぶれ

<頭>
 頭皮、はえぎわはパーマ、ヘアカラーでかぶれることがあります。ヘアマニュキア、ヘナに変更してみるのもひとつの方法でしょう。似たような症状で脂漏性皮膚炎、膿痂疹性湿疹のこともあります。
<耳>
 ピアスの金属によるかぶれやピアスをあけた時の消毒液によるかぶれがあります。ただれを起こすこともありますので、針や留め金の部分がシリコン製のものなどに変更してみるのも良いかもしれません。
<顔>
 顔はしみ・しわ・くすみなどが一番気になるところです。そのためにパック・ピーリング・ヒドロキノン・美白・UVカットなどの魅力的な化粧品がたくさんありますが、残念なことにこれらにかぶれてしまうこともあります。化粧品の成分でかぶれてしまう場合と使用方法・回数・量を間違えてかぶれてしまう場合があります。新しい化粧品に変えた後は張り切って強くこすりがちです。
 また、「自然派」「植物性」「赤ちゃん用」を使用していればだいじょうぶだと安心していることはないでしょうか。多くの化粧品から自分にあった製品を選ぶことは至難の技ですが、ヒリヒリしたり、しみたり、赤くなったりしたら、自分の肌とは合っていないと思いましょう。
 顔のかぶれは花粉・漆などの接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎、日光皮膚炎、ステロイド皮膚症、毛細血管拡張症、更年期皮膚そうよう症、帯状疱疹、丹毒などに似ています。
 まぶたは皮膚がうすく、まばたきで酷使し、刺激を受けやすいのにアイシャドー・アイライン・マスカラ・アイクレンジングなどで負担が最もかかります。ビューラーによる金属かぶれもあります。原因が化粧品によるものか目薬によるものか花粉によるものかを区別することも大切です。
 口びるも会話や食事で刺激を受けやすく、リップクリーム・リップペンシル・口紅・グロスがかぶれの原因となります。キウイ・パパイヤ・マンゴーなどのフルーツ皮膚炎や口唇ヘルペスも起きやすいところです。
<首>
 首も皮膚がうすいところなのに無防備なので刺激を受けやすく、体の一部というよりは顔の一部と考えるべきです。ネックレス・ニットのハイネック・マフラー・毛皮・香水など直接触れるものが刺激になります。アクロコルドンという女性によくみられる首のぶつぶつにネックレスなどがひっかかりかぶれを起こすこともあります。

下着などによるかぶれ

<乳房>
 乳頭・乳輪・乳房の発疹やただれはサイズの合わないブラジャーをしている場合が多いようです。乳房は左右差があるため、大きい方の乳房が布にすれることによりかぶれが生じやすくなってしまいます。乳房下の発疹はブラジャーのワイヤーによるかぶれも考えられますが、体部白癬・皮膚カンジダ症のこともあるため、顕微鏡による真菌(カビ)検査を受けましょう。
 乳房ページェット病(表皮内がん)や丹毒様がん・よろい状がん(乳がんの皮膚転移)は、局所麻酔をして皮膚の一部をとり病理組織をみる皮膚生検という検査が必要です。    
<シークレットゾーン>
 下腹部は圧迫されることが多いため、ベルトのバックル・ジーンズのボタンなどの金属やきついガードルによってかぶれることがあります。
 陰部のかゆみ・発疹は生理用品や尿もれパッドが原因となることもあり、メッシュや羽の部分などが刺激になることもあるようです。最初はむれによるかゆみやかぶれでも、受診しづらい場所であるため放置しているとただれや湿疹になってしまいます。治る前に再び使用することを繰り返すと悪循環で、さらに治りづらくなります。最近はコットン素材や布製の製品もありますので試してみてはいかがでしょうか。
 更年期皮膚そうよう症や高齢者の乾燥によるそうよう症のこともあります。股部白癬・皮膚カンジダ症も多いので真菌検査を受けましょう。陰部ヘルペスにも注意しましょう。白板症(前がん状態)、ボーエン病・外陰部ページェット病(表皮内がん)、皮膚がんが疑われる時は皮膚生検が必要です。
 かぶれは生活に密接に関わっています。習慣になってしまうと自分ではかぶれの原因とは考えつかないことがあります。生活を見直し原因と思い当たる節があったら、まずやめましょう。お気に入りのものが使用できなくなってもがっかりせず、あきらめないで前向きに自分の肌に合うものを探しましょう。

インフォメーション

~赤十字の活動が広まった~世界赤十字デーキャンペーン

5月12日(火)~5月15日(金)の4日間、当院では看護週間と合わせて『世界赤十字デーキャンペーン』を開催しました。
連日開催された看護・健康相談のコーナーには、骨密度や血圧測定の結果をもとに説明を聞く方、家族の介護について相談を行う方など、様々なケースでの相談が寄せられました。
また、薬や検査、栄養に関する相談、応急手当やAED(自動体外式除細動器)を使用した救急法の指導にも各部門の職員が個別に対応し、来院者からは「ゆとりをもって相談にのってもらえた」「1つ1つの動きを丁寧に説明してもらえた」などという声が聞かれました。
今年は『輝け!日赤ナースマン』と題し、当院で働く11名の男性看護職員のパネル展示も行いました。パネルには、男性看護師の奮闘ぶりを、温かく見守るベテランナースからのコメントもあり、当院男性看護師への期待がうかがえるコーナーとなりました。
このキャンペーンを通じて、多くのみなさんが赤十字や当院の活動に親しみをもっていただけたらと思います。




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平成21年06月01日発行