しずおか日赤メールマガジン

第45号 平成21年04月28日発行


 みなさまこんにちは。早くもゴールデンウィークに入っている方もいらっしゃるでしょうか。5月1日は日本赤十字社の創立記念日ということもあり、今号は月末にお届けしております。
5月は1日の創立記念日を始め、8日の世界赤十字デーなど赤十字に大変ゆかりのある月となっています。当院でも5月12日(火)から15日(金)まで赤十字キャンペーンを行い、当院の取り組みを紹介させていただきますので、みなさま楽しみにしていてください。
さて、メールマガジン第45号をお届けします。みなさまには引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
アトピー性皮膚炎・皮膚乾燥の新しい検査法

2. インフォメーション
赤十字デーキャンペーン2009開催☆

「アトピー性皮膚炎・皮膚乾燥の新しい検査法」 小児科 大河原 一郎

皮膚がかさかさ・赤いポツポツはアトピー?

 そろそろ梅雨に近づき、皮膚はしっとりというよりベタベタされている方もいることでしょう。しかし一方冬場から皮膚の乾燥が続いていたり、ひっかいて傷になってしまったりしているお子さんをお持ちのご家族の方も多いのではないでしょうか?
そんな皮膚のトラブルは赤ちゃんの時期から起こっているってご存知ですか?「え、赤ちゃんは皮膚がしっとりしているんじゃないの?」「お肌の曲がり角はまだまだ先でしょ?」とお思いの方も多いでしょう。
 しかし意外や意外、赤ちゃんの時期からかさかさは始まっているのです。当院では赤ちゃんの時期から皮膚が乾燥していないか調べることのできる、新しい検査を導入することになりました。
 

角質水分量測定

 「角質ケア」「角質にうるおいを」というフレーズはみなさんどこかでお聞きになったことがあるでしょう。特に女性陣はよくよくご存じでしょう。角質とは皮膚の表面に存在し、お肌の「肌理(きめ)」に重要な役割を果たしています。今回小児科で導入する機械はその角質に水分量がどれだけあるか?つまりお肌の「うるおい」を客観的に見ることができるのです。
 元々化粧品や塗り薬による保湿効果を測定することに用いられています。なぜそんなものが必要なのか?それはお肌の状態というのは医学的には評価しづらいのです。「肌が荒れている」「ごわごわしている」と一言で言っても、荒れている状態もピンからキリまであるのですから。それを数値として見ることができ、それにより「うるおい」がどの程度ないのかがわかりやすくなるのです。

実際の測定は?痛くないの?

 問題は皮膚の角層の水分量を調べるといわれてもみなさんピンときませんよね?やり方は非常に簡単、肌に機械の端子を「ピッ」と当てるだけ。それだけです。数秒もしないうちに測定は終わります。といっても医療器具、痛くないわけないだろうと疑念をお持ちの方、まったく痛みはありません。
 赤ちゃんに使うのですから、肌の「うるおい」を診るために痛みがひどいのでは、どんなご両親も嫌になりますよね。そんなご心配は全く必要ありません。ただ水分量は気温や湿度の変化で変わってしまいますし、泣いていたり、食事の後だと影響してしまいます。この機械に必要な条件は気温20度前後、湿度50%以下という環境条件だけです。

費用はどれくらい?

痛みもないし、簡単にできる検査、でもお値段お高いんでしょう?と思われる方もいらっしゃるでしょう。これは厚生労働省から認可されている訳ではないので、保険が適応されない検査です。しかしご心配いりません。病院で購入した機械ですので、「無償」で検査させていただきます。


何の役に立つのか?

 しかしこの数値が正常値なのかどうか?ということはまだわかりません。なぜなら正常の方の集団のデータが現在存在していない状態なのです。したがって今から検査を重ねていき、そのデータが蓄積されればお子さんの皮膚が乾燥しているかどうか分かっていくでしょう。
 現在アトピー性皮膚炎にはステロイドの塗り薬やタクロリムス軟膏が主に使われ、保湿剤がアトピー性皮膚炎をよい状態を維持するために有効といわれています。数値によりアトピー性皮膚炎のリスクが高ければ、保湿をまめにすることでアトピー性皮膚炎が起こってくることを未然に防ぐこともできるかもしれません。
 しかしその為には人数と時間がかかります。皆さまのご協力を何とぞよろしくお願いいたします。今のところ生後・1ヶ月健診・4ヶ月健診・10ヶ月健診の時にご家族で希望があれば測定を行っていく予定です。測定する部位は手首や胸や腹・ほっぺたやおでこなどで行っていく予定です。

最後にもう一つ

 またもう一つ新しく加わる検査があります。アトピー性皮膚炎の状態を数値で教えてくれる検査で、こちらは採血をしなければ検査することができません。自費の検査ではないので、保険でカバーすることができます。
 「TARC」という検査でアレルギーには免疫のT細胞が関与しているといわれます。そしてT細胞のなかでもTh1型とTh2型に分かれ、感染症にはTh1細胞が、アレルギーにはTh2細胞が関与するといわれています。「TARC」はアレルギーに関与しているTh2細胞の働きを数値化してくれるものです。つまりアレルギーの程度がどの程度高いのかを理解することができます。
 以上、『角質水分量測定』と『TARC』についてお話ししました。ご不明な点がありましたら、小児科外来へお問い合わせください。

お知らせ

 小児科外来で不規則に発行していた病気エッセイが病院ホームページの『小児科通信』で閲覧できるようになりました!
他の病気などでリクエストがありましたら、院内のご意見箱へお寄せいただければ幸いです。
エッセイの閲覧はこちらからどうぞ小児科のページへ
(小児科のページを下にスクロールしていただくと、小児科通信がございます。)
赤十字の創始者アンリー・デュナン(スイス人)の生誕日である5月8日は、「世界赤十字デー」です。日本赤十字社では、この日を中心に全国で赤十字運動月間を展開し、多くの方々に赤十字の思想や活動に対する理解と協力を呼びかけています。
当院でも、看護の日(5月12日)と合わせてキャンペーンを行います。

静岡赤十字病院主催キャンペーン
会 場  静岡赤十字病院 本館1階玄関ロビー
日 時  5月12日(火)~15日(金)午前9時~午後1時 

内 容 
●看護師による「看護・健康相談」(毎日)
日常生活や療養生活の中での悩みや疑問など、何でもお話ください。
●「骨密度測定(12・13日)
「血圧測定」(毎日)
ご自分の骨の強さや血圧数を、ぜひこの機会に知ってください。
●「栄養士による栄養相談」(12・13日)
病気に応じた食事について、カロリー計算についてなど、ご相談に応じます。
●「薬剤師による薬相談」(14・15日)
ご自分の飲んでいる薬について、薬の飲み方、飲み合わせについてなど、
何でもお聞きください。
●「検査技師による検査相談」(14・15日)
検査値の見方について、自分の受ける検査についてなどご相談ください。
●赤十字救急法指導員による「三角巾を使った応急手当」
「心肺蘇生法」「AED」(12・14日)
いざという時のための救急法を学びませんか。
●その他パネル展示等(毎日)

※実施内容によって開催日が異なりますので、ご承知ください。
尚、骨密度測定については5月12日(火)、13日(水)のみの実施となります。

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平成21年04月28日発行