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外科・消化器外科

胆石について

胆石とは、肝臓で作られた胆汁の成分が石のように固まってしまったもので、胆嚢(たんのう)にあるものを胆嚢結石、胆管にあるものを胆管結石といいます。我が国の胆石症は、食生活の欧米化と高齢化の進展に伴い急増しており、今日、成人人口の約15%が胆石保有者といわれています。80%くらいの人が無症状ですが、合併症を起こすと命取りになる場合があります。また放置すると胆嚢癌が発生することもあります。

 
種類
コレステロール結石:胆汁中のコレステロールが結晶になったもの。
色素胆石:胆汁中のビリルビンとカルシウムが結合したもの。
 
どんな人に多いか
人種差:東洋人より欧米人に多い。
年齢:加齢とともに増加する。
性差:女性に多い(男性の2倍)。妊娠回数の多い人に多い。
肥満者に多い。
糖尿病や高脂質血症の人に多い。
 
症状
腹痛:右季肋部(右の肋骨の下)や心窩部(みぞおち)の違和感から、のたうち回るほどの激痛まで千差万別です。油ものを食べた後や夕食後に起こることが多いようです。胃が痛いと思っていたら胆石痛だったということもあります。また痛みは背中や肩にまで及ぶ(放散痛)ことがあります。
発熱:胆嚢炎を生じています。
黄疸:さらに高度の胆嚢炎か、胆管結石が胆管につまっている状態です。
 
検査法
超音波検査:最も有用な検査で、外来で簡単にできます。
DIC(点滴静注胆道造影):胆嚢と胆管の解剖がわかり、胆嚢の収縮能が判定できます。
ERCP(内視鏡的胆管造影):胆管結石の診断に有用です。入院が必要となります。
CT(コンピューター断層撮影):胆石が石灰化しているかどうか、胆嚢とその周囲の炎症の程度が判定できます。
 
治療法
胆石溶解療法:胆石溶解剤というお薬を飲みます。石灰化のないコレステロール結石が適応ですが、胆石が消失する率は低いです。
ESWL(体外衝撃波砕石法):体の外から衝撃波というものを発生させ、石を壊してしまう方法です。
EST(内視鏡的乳頭切開術):内視鏡を用いて十二指腸の乳頭部から胆管結石を摘出する方法です。

手術による胆嚢摘出術
腹腔鏡下胆嚢摘出術:腹腔鏡を用いて胆嚢を摘出する方法です。手術創が小さいため、術後の疼痛が軽く、入院日数も少なくて(5日から7日)すみます。胆嚢炎の程度が軽度の場合に適応となります。
開腹による胆嚢摘出術:胆嚢炎が高度の場合に適応となります
 
胆石症にならないためには
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎを避ける。
  • 規則正しい食事。
  • 栄養のバランスに気をつける。
  • 脂肪分を控える。
  • 食物繊維を充分にとる。
  • ストレスをためない。
  • 十分に休養をとる。
  • 太り過ぎないように注意する。

胆石は怖い病気ではありませんが、決してあなどってはいけません。上腹部に違和感を覚えるという方は、是非超音波検査を受けてください。そして胆石が発見されたら専門医に相談することをお勧めします。

肝胆膵外来について
特殊外来 金曜日 13:30~14:30(予約制)
担当医 副院長 森 俊治
詳しくは特殊外来のページへ