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IVR科

対象疾患と診療内容

低侵襲治療はさらに血管内治療(vascular IVR)と非血管内治療(non-vascular IVR)に大別されます。

1.血管内治療(vascular IVR)

カテーテルという細い管を血管の中に進めて行う治療で、主に以下のものがあります。

1)悪性腫瘍に対する動注化学塞栓療法や動注化学療法
肝臓がんに対する動注化学塞栓療法(TACE)や動注化学療法を行います。
一回の治療では効果の少ないと予想される場合にはリザーバーを留置して病態に応じた、がん化学療法を比較的長期間にわたり行うこともあります。詳しいご相談につきましてはA外来(内線2219)までお問い合わせください。

カテーテルと接続されたリザーバーキット

リザーバーポート

2)動脈性出血に対する血管塞栓術
喀血や持続性の血痰に対する気管支動脈塞栓術(BAE)や内視鏡で止血困難な状況の消化管出血または、外傷性出血に対する止血術を行います。この多くは救急対応のことが多いので、当院救急科による全身管理下に行っています。
3)急性腸間膜動脈閉塞や内臓動脈瘤破裂に緊急IVR
血栓除去や血栓溶解療法を緊急的に行います。内臓動脈瘤には破綻血管の部位や治療後予想される
梗塞域を鑑みた上で、治療手技を選択し速やかに血管塞栓術を行っています。
4)門脈圧亢進症に対する治療
肝硬変に代表される慢性肝疾患に伴う門脈圧亢進症に対する治療を行います。
BRTO:胃静脈瘤やその他の門脈体循環シャントに対する治療のことです。
RTO:胃静脈瘤や食道静脈瘤に対する経皮経肝的門脈体循環シャントに対する治療のことです。
TIPS:難治性腹水などに対する肝内に門脈体循環シャントを作成した門脈減圧治療のことです。
5)機能廃絶術
症候性多発性嚢胞腎や腎血管性高血圧に対する腎機能廃絶術や高度の脾機能亢進症に対する部分脾動脈塞栓療法(PSE)などを行います。
























2.非血管内治療(non-vascular IVR)

体表から病変部に対し専用の針やカテーテルを直接進め、病変の治療を行います。血管の中から治療する血管内治療に対し、非血管内治療と呼ばれ、主に以下のものがあります。

1)ドレナージ(Drainage)

体の中の膿や血液その他の液体を体外に排出させる治療です。膿瘍ドレナージや症候性嚢胞ドレナージなどがあります。
2)PTCDステント留置(内外瘻・マルチステント法)による悪性閉塞性黄疸の減黄並びに緩和IVRを行っています。

3.特殊検査

生検(Biopsy)
主にCTガイド下生検を行います。特に超音波で穿刺困難な後腹膜腫瘍の確定診断を目的に行います。
また、肺腫瘍や縦隔腫瘍の組織診断は治療方針決定に重要です。当院呼吸器科と連携して行っています。また特殊な生検としては静脈内から肝臓生検を行う経静脈的生検も施行可能です。

4.手術前IVR

大腸がんの肝転移の治療に肝切除術は有効です。切除範囲に応じて残肝予備能を最大限に高める目的で手術前には、切除領域の選択的門脈塞栓術を行っています。
また、膵体尾部がんの根治的切除術(DP‐CAR)を行うに際して術後の胃血流保持は重要です。その目的に手術前の胃血流改変術も行っています。